その昔、某バンドの二代目ドラマーとして参加し始めな頃の、郊外のスタジオでのリハーサル時な、お話。

昼食休憩時間に、ひとり賑やか話題を提供していたメンバー。

その横、スタジオが覗けるガラス窓に付けられた細長い白テーブルの上を、いつの間にか這っていたバッタが一匹。

他のメンバーがそれに気付き、「お~!お前の横にバッタがおるよ!」‥。

な、その一言に彼は、大きく反応!?

昆虫の存在を確認するやいなや話題口を閉じ、脱兎の如くドアを跳ね開け、部屋から飛び出して行ってしまいました♪

その突然に、他のメンバーは爆笑♪

年長の「あいつ、虫が苦手のごたあ」から、大いに休憩が盛り上がったのを覚えています。

が実はワタシも、そんなに虫が得意ではないので♪話に加わりながらも、バッタの行方が気になる事を悟られぬよう、平気を装ってた記憶、あり♪

 

で、昨日話。

自主リハの為の準備を整え、演奏を始める前の一瞬、静まり返ったスタジオに、不気味な音が響きました。

移動する振動数多い羽音で、おそらくハエ?。

そしてあろう事かそいつは、僕の顔の周りに、脅しの一回りをかけてきました(笑)♪

始めれば気にならないとも思いました。が、チト敏感モードが纏い付いてたので、再びの来襲でも気散らしになると考え、出て行ってもらう事に、しました。

先ずスタジオの照明を全部落とし、外の明かりへの方向を奴に示し。

隙間が広い二枚扉の手前を最大に開き。自然に閉まる形式の外扉を片手で押さえながらしばらく耳を済まし、空中物が立ち去るのを待ちました。

結局、羽音移動の確認は出来ませんでしたが、無駄なリハーサル時間の浸食に、「オレは何やってんだ」と呟きつつ扉二枚を閉め。

頭の片隅で羽音を鳴らししつつ、リハーサルを開始した、お粗末(笑)。

 

 

まさとし