数学諸々の本 | しろグ

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まあ、そうおっしゃらないで、ゆっくりしていってください。

皆さま、おはようございます!

昨夜は久しぶりに丸の内の丸善にて本を買いました。
なかなか時間が取れませんでしたが、久しぶりです。
書店に入ると時間がかかって仕方がありませんので。。


全て数学の本なのですが、白いのはそれぞれその書籍のほぼ100%、数字のみです。『円周率π 1,000,000桁表』『p素数表150,000個』『e 自然対数の底1,000,000桁表』『πのe乗 1,000,000桁表』『Ω オメガ定数1,000,000桁表』、そして『カオス 入門の入門』。



これらの書物、たいてい最後のほうにこういう問答が書いてあります。


『Q. なにを血迷ってこんな本を作ったんですか?』
『A. そんなふうに思う人はこんな本を買わないと思います』


『Q. 著作権はどうなっていますか?』
『A. (π、e、Ω定数などは)創作物ではなく、この本はただの事実の羅
   列なので、この本の主要部分に著作権はありません。他の部分に
   ついても著作権を放棄します。引用・転載・複製など自由にやっ
   ていただいてけっこうです』


このシリーズの著作者は「真実のみを記す会」と、最後のページにあります。発行者の星野香奈さんという方が何か秘密を握っているのでしょうか? 発行所は「同人集合 暗黒通信団」で、住所は柏の私書箱になってます。


ますます謎めいてますな。古代ギリシアのピタゴラス教団、近代フランスのブルバキ集団みたいなものでしょうか……


続きまして、こんなのもあります。


『Q. こんな本を売るなんて、手抜きなんじゃないんですか?』
『A. 私はこの本のために、円周率の計算プログラムを作成しました。
  ふつうの本以上に手間はかかっていると思います』


『Q. 円周率はこれで全部ですか?』
『A. まさか。無限に続きます。この本100万冊でも足りません』


円周率π にせよ素数p にせよ自然対数e にせよ、無限に続くというのがどういうことなのか、ほんの一端でもその恐ろしさを感じることが出来ますな、、、


それと、こんなのも。
自然対数eの本にて。


『Q. どうして版が2桁づつ(原文ママ)進むんですか?』
『A. 自然対数は円周率よりも収束が速いのです』

自然対数の本は「2008年8月17日:第2.71版発行」「2010年8月15日:2.7182版発行」「2012年1月10日:第2.718281版発行」「2012年8月12日:2.71828182版発行」……となってます。


こんなのとか。
円周率π の自然対数e乗の本にて。


『Q. 安すぎませんか?』
『A. 原価割れをしています。なので増刷はしません』


ちなみにこの本、224円。
確かに安いですね、、



この白本の中で唯一、数字より文字が多い『カオス 入門の入門』。料理の本かと思いましたが、どうやらこれも数学の本のようです。「規則があるのに先が予測出来ない数値列」。


葉っぱが木から落ちる時の軌跡、コーヒーにクリープを落とした時のクリープの動き、中国でチョウが羽ばたいたらブラジルで暴風雨になるかも知れないとされる「バタフライ効果」、高尾の隅っこで作られる混乱を極めた料理、、、全てカオスです!


白くないもう2冊の本はゲーデルの『不完全性定理』と数学のパラドックスの話らしいのですが、割愛します。また頭から湯気を出しながら読むことになりそうですけども。。


それでは皆さま、いい1日を!