言語の中には、その言葉を使う民族の歴史や文化や魂がこもっています。人類にとって食事は、二回(朝食と夕食)の時代が長く続きました。今の朝食と昼食は分化していなかったのです。それを踏まえて、世界の「朝食という言葉」を「元の意味」で分類してみましょう。

 

1「朝のご飯」「朝の食べ物」「朝の食事」

日本語「朝ごはん」 御飯(米を炊いたもの)→食べ物→食事 の意味に変化

韓国語 아침 식사 アチム シグサ   아침  アチム パプ 「朝 ご飯」

中国語 早Zǎofàn ザォファン 早餐Zǎocān ザォツァン「朝 ご飯」

マレー語makan pagi’ マカンパギ「朝 ご飯」

ベトナム語ba ăn sáng  ブアアンサン「朝 ご飯」

古英語morgenmeteモルイェンメーテ「朝の食物」

*英語meat「(食用の)肉」<古英語mete「食事・食物」

デンマーク語 morgenmad「朝の食べ物」モーンメズ  

アイスランド語morgunmaturモルギュンマチュル「朝の食べ物」

スイス・ドイツ語Morgenessenモルゲンエッセン「朝の食べ物」

ウェールズ語boreubrydボルィブリュド「朝の食事」/ brecwast<英語breakfast

 

2「断食の中止」

現代英語breakfast 「断食の中止」  *フランス語ではdéjeunerデジュネ昼食」

 

3「小さい昼食」

フランス語petit déjeuner プティ・デジュネ「小さい昼食」

ベルギー・スイスではdéjeunerデジュネは「朝食」

ポルトガル語 pequeno almoçoペケーノ・アルモッコ「小さい昼食」

ルーマニア語prandiumプランディウム「小さい昼食」指小辞prînzişor<ラテン語「昼食」

      mic-dejunミク・デジュン「小さい昼食」

 

4「ひとかじり」「ひとかけら」

ドイツ語Frühstück フリューシュトック「早朝の一片」

早朝frühに食べたパンの一かけらein Stück Brotから

オランダ語ontbijt オントベイト「ひとかじり」=「軽い食事」

"bijt"は英語の"bite"「かじる」と同じ

フィンランド語aamupala. アームパラ「朝のひとかじり」

ガリシア語almozoアルモーゾ    

スペイン語方言almuerzoアルムエルソ

カタロニア語esmorzarエスモルツァール  

<中世ラテン語adordiumアドルディウム「ひとかじり」

 

5「早い(早朝の)食事」

スウェーデン語 frukostフロッコスト「早い食事」

ノルウェー語frokostフロコスト「早い食事」

ギリシャ語aristonアリストン

ラトビア語brokastisブローカスティス <ドイツ語方言から 

ドイツとの交易、ドイツに征服されて

サンスクリット語prataracasプラタラカス「早朝に食べる」

 

6「最初の食事」

イタリア語 prima colazioneプリマ・コラツィオーネ「最初の食事」

colazione「(カトリック)断食日の軽食」

アイルランド語céadbhéile「最初の食事」/ bricfeasta<英語breakfast