


先日の決定的な騒ぎから数日、我々パート組の不満は限界に達していた。
トンデモ社長が仕切る職場に、これまたトンデモない人材が現れる。

母︰50代半ば、いかにも水商売上がり、夫と息子の世話で土日出れないならびにLINEは監視されているので使えない(社内の連絡ツールだったのに)、おしゃべりで馴れ馴れしい、喫煙者、過去の大病や“ある”ストレスで身体ボロボロ
息子︰アラサー、推定120kg〜の巨漢、ニート、“自称”精神障害者、すぐ癇癪おこして泣く、未だに友人と出かける時ママも一緒、親族にすら避けられている、アダルトチルドレン代表
まず先に母が入社。一年間ほどは特に問題なく勤めていた。
母の方はニートのくせに傍若無人な息子から離れる時間が欲しくて慣れない昼職に出ることにしたらしい。十数年働かず、ほぼ何もしないで両親に寄生しているバカ息子は手がつけられないらしかった。そのくせ母の方はそんな息子に贅沢させるために少ない給料を注ぎ込んでいたので、生活費も困窮していないわけではなかったもよう。
父親が息子に『働け』と説教を始めると母はかばうというのだからムジュンしているが、とにかく息子が関わらなければ楽しいオバちゃんで害はなかった。
だが、息子の存在が社長に知られたところからおかしくなった。
社長が軽い気持ちで『息子さんヒマしてるならバイトに連れてきなよ』と提案してしまい、母はそれを拒んだらしいのだがしつこく誘うので来させるようにしたらしい(この辺は両者とも『あっちがどうしてもって』と水掛け論だった)
とにかく社長の目論見はハズれ、ロクに動けない巨体・少し注意や指導(「こういうふうにやるんだよ」と教えただけ)すると泣く・目を離すとすぐサボる(特に夏場だったので顕著だった)という最&高の不良物件だった。
そもそも社会経験を歪んだ形で避けてきた人間を受け入れられる準備もできていない職場なのだから無謀だった。
とはいえ『やっと外出できるようになってよかった』と感謝されている部分もあったため、カンタンに「来なくていい」と言えず扱いに困り果てていた。
しかし前編で記した通りの社長なので、黙ってやりたい放題させているわけではない。
『こんな働きなら相応に賃金は下げさせてもらう(そもそも最低賃金)』
『まともにできないならココじゃなくてB型支援施設にでも行ったほうがいい』
『自宅から追い出して矯正施設に入れたほうがいい(それには激しく同意)』
など、母の方と顔を合わせるたび口論していた。
この親子は給料面で損をしないように疾患を正式には診断を受けておらず、都合が悪くなると『不安障害なんだから』と曖昧な主張を盾にする卑劣極まりない連中だったが、社長のほうも「それは大きなお世話だし、親族でもないのに踏み込んではいけないだろ」と思われることをズケズケと口にしていて、本当に信じられない職場だった。
私も「どっちもどっちだろ」とウンザリしつつも、息子と社長の板挟みになり日に日に疲弊していく母と一緒に作業する時間が多かったため、延々とグチを聴いたり同情的に接していた(そのため親子はトミーは味方だと思っていたらしい)
…のだが、ある日を堺に雲行きが変わる。
とあるキッカケで例の息子とトミー弟が“中高の同級生”だったことが判明したのだが、そのとたん母の顔色が変わり『そのことを息子には黙っててほしい。昔の嫌なことを思い出してパニックになるから』とクギを刺されたのだ。
唐突で失礼な話だし、なぜわざわざそんなことを言ったんだろうと疑問に思い、弟に問うたところ驚愕の事実が発覚する。
モンスター親子は幼少期から悪い意味で地元の有名人だった。
息子が少しでもケンカしたりからかわれようものなら、母子で相手の家に怒鳴り込んで来るため、同小出身者は特に警戒していたらしい。
さいわい弟は学生時代はそこまで接点なく過ごせたのだけど、成人してからの高校の同窓会で再開して交流を持ってしまったことで事件が発生する。
自宅が比較的近かったため何度かプライベートで遊ぶ機会があったのだが、息子の車(ドアが外れかけのボロボロ)で深夜に“ダム巡り”に連れてかれる、道中の話題も弟の興味のない自分語りばかりで、不気味だし気が合わないので距離をとろうとしていた。
当時あっちはせっかく就職できた会社を早々に辞めヒマを持て余している状態、当然友人も少ないので弟にもしつこく連絡してきていたが、弟は普通に勤めていたのでシカトしていたら…
数日後の夜勤後、弟が昼間に自宅で眠っていたらモンスター親子が襲来した。
まず当時存命だった祖母が対応し
『お宅の孫にイジメられたから文句言いに来たのよ!本人出しなさいよ!』
と咬み付かれ、弟が出ると
『この子は精神障害を患ってるのになんで連絡返さないの!悪化したらどうしてくれんの!?』
というようなことをまくしたてられ…弟は宥めてなんとか帰したらしいが、幼少期だけでなく成人後(しかも10年も昔じゃない)もそういうことを行っていたことに戦慄した。
私が家を出てからのことだったので、ワケもわからず自分本意な理由で乗り込んできたモンスター親子と遭遇してしまった祖母の気持ちを考えると、未だに腹立たしい。
同級生と発覚した時に上記の我が家とのイザコザを思い出したのかはわからない(幼少期の住まいにも近所とやらかしすぎていられなくなったらしい)が、謝罪もなく無かったことにして馴れ馴れしく接してくるモン母にイラ立ちがつのり始めた時に、更に事件が起きる。
ある日の強制的に取らされる15分休憩のとき、バカ息子のヒステリーが炸裂したのだ。
キッカケはまた社長が『もっとがんばらないと』みたいな、時と場合を考えない無神経ないらん一言を投げかけたのだと思う。
他のパートもたまたま皆いる前でもはばからず、力士並みの巨体のアラサーの大の男が体を震わせて号泣しだし、甲高い声で
『アンタ達にはわからないだろ!俺は外に出るのも恐いのに勇気を振り絞ってココにいるのに!すごいがんばってるのに!認めてもらえないなら、もう死にたい!!』←そのほうが世のためだよ生ゴミ野郎
とか幼稚園児並の言い分をわめきたて…皆ドンびき。
母親はその間、息子を擁護するでもなく一緒になって社長を責め立てるでもなく黙っていたのが不気味だった(いや周りへのフォローしろよ)
この場に、このクソガキ以下の苦労しか味わっていない人などいない。
社長ですら人間的にコイツよりは上である。
そもそも雇う側と雇われている側なのに、この親子は立場をわきまえていない発言や要求ばかり。
私もほとほと呆れ返った。
結局その日はそのまま小一時間、息子の気が済むまで聴く価値もない戯れ言を社長が聞き役になり治まったらしい。
かなり長くなってしまったので一旦区切ります。
決着は次回に繰り越し!
次回、モンスター親子襲来編!!
【実写映画版 OUT/2023日本】
【レッキング・クルー/2026アメリカ】
アクション映画が観たくて適当に選んだのだけど、バディもの好きだしハワイの風景や空気も感じられるし当たりだった。

