今ある自分のルーツを形にしようと目論み、形に出来た実績…

日本にたった一つしかない「条例」のこと


地域づくりコーディネーターで、精神障害者家族会支援会員の森さんは、この議会を連日傍聴しています。ニュースレターでの議会報告は、森さんの存在なしにはできません。森さんは障害者差別をなくすための研究会の委員でもあります。条例の成立を願う熱い思いを書いていただきました。

 今までの人生のキャリアとライフワークとしての「理想郷づくり」活動を通して蓄積して来たことと、自分自身が頚椎骨折という中途障害を抱えることになった体験を通して体感した<社会との関わりの断絶・排除の思想>を活かせないかと思ったことが、私がこの条例策定に関わろうとした動機です。


 「障害者差別」は、偏見や理解不足などにより、人と人との関係を根幹にしてもたらされるものではないかと考えます。


 総じて言えば「コミュニケーション障害(関係性の障害)」によるものだと思います。


組織が硬直化して形式的な機能しか果たせていない事など、<人と人の有機的な関係>を作り出せないことが要因となり、差別を助長しているとも考えます。


 法令という無機質なもので縛らないと有機的な人間の関係が作り出せないことは残念な事なのかもしれません。


しかし、この関係性や思想、障害を打破したり、崩していったり、超えていくための、「ツールとしての条例」として考えてきました。


このような現状を踏まえて策定していくのであれば、千葉県だけのものではなく、「人間にとって意味のある物」を作りたいと思い議論してきました。

 〇か×か、「禁止する」という発想ではなく、「無くして行く為の仕組みづくり」が焦点になりました。


 現実をみた時に、人の心根の問題と制度の問題の両面から、「許せない」という心情的な対立点ではなく、自分自身の問題としても捉えながら、また、この「条例」が出来れば速やかに差別が無くなるものではないとの考えからも、誰もが、ありのままに・その人らしく生きられる<受け皿としての地域づくり>に主眼を置けるような条例へと議論が進んで来ました。


 条文という、文言の硬苦しい行間に、研究会は魂を入れ込もうと心掛け、議論をして参りました。


 そのような1年間の議論の結果、出来上がった条例案です。この条例案は、やっかいなこと面倒な事とどれだけ向き合えるのかという「人と人との関わり方の試金石」だと思っております。


 そして、<「障害者」は地域の宝>だと思います。


 日々の生活で活用出来る「辞書」のように、県民の皆様に親しまれるものであると共に我が国にとっても貴重な一歩の「先駆けになる条例」として、制定されることを願っています。
(条例づくりのためのニュースレターから)