今回は新NISAの成長投資枠で購入が可能なアメリカの増配ETF、VIGより増配率が高い、5年の増配率が19.37%【RDVY】について紹介します。

 

 【First Trust Rising Dividend Achievers ETF(RDVY)】はナスダック米国ライジング・ディビデンド・アチーバーズ・インデックスの価格及び利回りと同等の投資成果を目指すETFです。ナスダック米国ベンチマークインデックスを構成する銘柄から、過去に増配の実績があり、将来も増配を継続する特性を持つ50銘柄に分散投資するETFとなっています。

 

 ナスダック指数からリートと分類される企業を除外します。そこから3ヶ月の平均日次出来高が500万ドル以上の上位1000銘柄を選定し、その中で

  • 直近12ヶ月の配当金が3年前と5年前の12ヶ月の配当金を上回っている
  • 直近決算機一株当たり利益がプラスで3期前の一株当たり利益を上回っている
  • 現金負債比率が50%を超えている
  • 直近の12ヶ月の配当成功が65%未満

という要件を満たしているのが対象銘柄です。年に1回再構成され、四半期毎にリバランスされます。RDVYの販売会社はファースト・トラスト社となっており、設定日は2014年1月6日です。直近配当利回りは2.69%、経費率は0.5%、決算月は3月、6月、9月、12月の年4回となっています。

 

 直近利回りが2.69%と決して低くない利回りであり、なおかつ増配率が高いということは将来的な高利回りが見込めるのはとても良い点だと思っています。残念な点は経費率が0.5%であること、10年以上増配銘柄のETFである【VIG】は0.06%のコスト、5年以上連続増配の銘柄のETFである【DGRO】は0.08%がコストなので、そこと比較すると高いですし【DGRO】の東証盤である【(2014)アイシェアーズ米国連続増配株ETF】も信託報酬0.12%程度なので、0.5&は許容できないくらい高いという印象です。

 

 ただ、これだけ増配率が高い個別銘柄を探すための大きなヒントになるので、投資信託組入れ上位銘柄に注目するのは良いと思います。上位10銘柄見は

  • ファイザー、アメリカの大手製薬会社
  • アボット・ラボラトリーズ、多様な製品を幅広く手掛けているヘルスケアのメーカー
  • ディスカバー・フィナンシャル・サービス、デジタルバンキングと決済サービスペイメントサービスを展開
  • レナー・コーポレーション、住宅建設業者と住宅ローンや商業用住宅ローンを作った企業
  • リライアンス・スチール&アルミナム、金属ソリューションのプロバイダーで金属を多様な業界に販売
  • マイクロソフト、ストック型ビジネスという景気に左右されず、色々ETFにかなり出てくる銘柄
  • CFインダストリーズ・ホールディングス、水素と窒素製品を製造するメーカー
  • JPモルガンチェース、世界有数のグローバル総合金融サービス企業
  • エレバンス・ヘルス、大手の医療保険会社で、健康全体を促進する健康計画、メディケイド、メディケアなど様々な保険プランを提供している企業
  • オムニコグループ、広告事業やマーケティング事業を展開している企業

 のラインナップ見て、アメリカ株は1株から買えますので、自分でポートフォリオに個別株で組み込むのもありかと思います。

 

 5年の増配率が19.37%という競いの増配率の増配ETF【RDVY】ですが、増配率が高いということは長期で保有するメリットというのもあると考えますので、気になる方はご自身で調べてみて頂ければと思います。0.5%のコストは是非、心に留めて注意いただければと思います。組入銘柄も株価によって変わっていくと思いますので、チェックをつつ参考にするというのもありかと思います。