地金商最大手の田中金属工業が、3月28日に発表した金の小売価格が「1g:1,1733円」過去最高値、さらに更新しており、金を持ってるだけでインフレのヘッジにもなり、投資の対象として魅力的だと考えられてる方は増えていると思います。私自身も金に投資一部ポートフォリオに入れてますし、金投資について紹介したいと思います。

 

金の魅力とは

 インフレ、通貨価値の低下のヘッジになるのが金投資の魅力の1つだと思います。インフレが進むと、金の価値も上がっていく傾向がある、なのでインフレが進んでいく時代に金を持っておくとヘッジとして有効だと考えます。また日本株、日本円でしか資産を持たれていない方は円安のヘッジにもなると考えます。

 

 また金は政治的な不安定、経済的なリスクのヘッジにもなると考えられていて、リスク資産が下落する時、有事の金買いと金が上昇するということが度々見受けられます。これは100%じゃないので過信はしない方がいいと思いますが、リスクを抑える選択肢として金を選ぶというケースは度々あります。

 

 また、供給量が限りがあり、現在は需要が増えていることも指摘されています。個人だけではなく世界中の中央銀行が金を購入しており、各国が金の保有を高める傾向にあります。また新興国の中央銀行がドル離れしていることも金の価上昇の一因となっています。過去の価格推移を見てみても長期的に価値保ち続けてきたことが分かると思いますので、金は金利がつかないので利回りが取れる商品ではないですが、投資対象として魅力があると言えます。

 

 

金の投資方法 まず、主な方法は物理的に金に投資する方法です。地金、金のコイン、貴金属メーカーや地金商で購入するやり方です。すぐに換金できたり、持ち出しをしやすい、災害時も持ち出せるメリットがある反面、売買する時に手数料が高い、盗難されるリスクがあるというのはデメリットだと言えます。また純金積立も有効で、1000円単位から投資可能なのでやりやすい方法だと思います。

 

 次に金のETF、投資信託。証券会社で購入でき、コスト面で有利な投資方法だと思います。例えば金のETFである「GLDM」は1万円以内で投資でき、経費率は0.1%と安く抑えられます。このGLDMは新NISAの成長投資枠の対象となります。

 

 そして続いては金鉱株、採掘会社の株を買って間接的に金に投資する方法です。この金鉱株は個別株として新NISAの成長投資枠で投資することができます。金鉱株のETFもあり「GDX」「GDXJ」などで分散投資するやり方もあり新NISAの対象になっています。個別株としてはカナダの世界最大の金の採掘会社で金鉱業界で最大の生産料、埋蔵量を持ってるバリックゴールドが代表的だと言えます。バリックゴールドのティッカー「GOLD」とゴールドとなっており覚えやすくもなっています。

 

 金価格の上昇局面ではこういった金鉱株も大きく上昇すると言われ、その理由が金の採掘するコストというのが一定のため、金の価格が上昇すると、その分利益が増えて稼げるという考え方ですが、金ETFのチャート比べてみると異なる動きをしています。そういう意味で金鉱株への投資は上級者向けと個人的には感じてます。

 

 

 他にも金の先物、オプション、CFD取引などのレバレッジ商品でも金が取引が可能です。少ない資金で大きく利益を出すメリットがある反面、思惑が外れると損失も大きくなってしまうデメリットもある商品ですが、資金効率よく短期で金の上昇に乗っていきたい、上昇から下落に転じる時に利益にしたいという場合は先物、オプション、CFD取引も有効だと思っています。

 

 そしてポイント投資を最後に紹介します。やはり怖い、資金面で金投資まで手が回らない方はあの楽天ポイント、paypayポイントもゴールドコースという、金に投資するようなコースがあり、ポイントを投資に使うというのも選択肢の1つだと思います。ポイントで投資を始めてみる、リスクヘッジをしてみる、今はそういうことができる時代ですので活用してみてください。