今回は昨日の続きとなります。良かったらチェックしてみて下さい。

https://ameblo.jp/masatolevel3/entry-12848927221.html

 

②賢い風を装いがち これはどんな人かっていうと、例えば「一概にそうは言えないよ」「例外もあるよ」みたいなことばかり言う人たちです。これは一見、賢く物申している風に見えますが全く自分の意見を言っていません。この賢い風がなんでダメなのかというと、一言で言えば「ポジションを取ってないから」です。

 

 ある意見に対して「賛成」「反対」を明確にしないで、外野から「例外もある」とだけ言っている、これはただの「反応」です。「賛成なのか」「反対なのか」ポジションが明確に分かるの意見で、ポジションが曖昧なものは「反応」ということです。

 

 例えばコロナの感染拡大対策として、政府の人が「COCOA」というアプリを作りました。このアプリを使えば感染者の管理をできると言われてましたが、実際出来上がってみると重大なバグがいくつもあって、実用できない代物だった。それに対して、ちきりんさんは「厚生労働省は全然ダメ、十分な動作確認もしないでアプリをリリースするなんてありえない」と呟きました。

 

 ちきりんさんのツイートは明確に意見、それが正解かどうかは抜きにして、アプリがうまく作動しなかった責任は厚生労働省にあるというポジションに立った意見です。そのちきりんさんの意見に対して「ちきりんさんは何もわかってない」という返信がありました。これはただの反応でしかありません。

 

 なんでかというと、ちきりんさんは「分かってない」と言うが、ちきりんさんが指摘する「厚生労働省じゃなくて誰の責任になるのか」というポイントについて全く触れていない、これぞ「ポジション不明の反応」です。

 

 別の例、「ココアというアプリの開発を担った会社にも問題がある」というもの、これもやっぱり反応でしかありません。ちきりんさんに反論する意見のようで、ポジションがやはり明確ではないからです。ちきりんさんは「アプリ開発の会社に全く問題が無い」なんて言っていません。そのアプリ開発の会社を選ぶの責任も含めて一番責任を負うべきは「厚生労働省だ」と主張しています。

 

 「厚生労働省もアプリ開発の会社も同じくらい悪い」というコメントも微妙、あくまで反応どまりです。今回の事例で言えば、厚生労働省以上に責任負うべき人がいるという主張をすれば立派な反対意見になります。例えば「こういう理由で、厚生労働省よりアプリ開発の会社の方に大きな責任がある」とコメントすればポジションが明確、立派な意見になります。もしくは「こういう理由でちきりんさんの言うとおり、厚生労働省の責任が一番大きい」という返信も賛成というポジションが明確、意見です。単なる反応ではない「意見」にはポジションがある「何に賛成していて、何に反対しているか」が明確だということです。

 

 これは巷でインフルエンサーと言われる方々のを発信は大抵ポジションが明確です。反応ではなく意見になっているからこそフォロワーが集まる、明確なポジションに対して強く賛同する人が集まり、結果多くのをフォロワーになる。ポジションが明確な分、反論やアンチも多くなりますが「その人がどういう人生を歩んできて」「どんな世界を望んでいるのか」その人のキャラクターがはっきりわかるのがポジションであり、意見なんです。

 

 他人から振り回されず、自分らしい人生を歩んでいきたい人は是非「反応」ではなく「意見」を言うようにしましょう。と言いたいところですが難しいのも事実。「明確な意見を言う」ことは「何かを良しとして、何かを否定すること」それを根拠もつけながら発信する行為ですので、そのためにある程度の下調べが必要となります。極端な話、ネットニュースのタイトルだけ見て意見を言うなんて到底無理です。

 

 そのニュースのタイトルだけじゃなく、本文を読むのはもちろん、そのニュースの要点をとらえ、時にはその根拠、反論となる記事にも目を通してからじゃないと意見は生み出せません。自分の脳みそに汗をかくようにじっくり考えないといけない「思考のトレーニング」が必要になるということです。テレビを見て、ネットニュースを見て、自分の頭を使わずに「ひどい」「分かってない」「例外もある」「すごい」みたいなコメントをし続けているようでは、他人の情報発信に反応するだけ、誰かに振り回され続ける人生になってしまいます。

 

また明日も紹介しますので、良かったらチェックしてみて下さい。

 

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