今回は「ハイテク株に投資をしたい」なおかつ「高利回りを狙いたい」という方に知って頂きたいETFである『JEPQ』について紹介します。

 

 『JEPQ:JPMorgan Nasdaq Equity Premium Income ETF』はアメリカのETFとなっており、JPモルガンが提供するアクティブ運用のETFとなっており、低いボラティリティを維持しながら一貫したプレミアム収入を求めることを目的としているため、ボラティリティは高くない、値動きが激しくないことがチャートを見ても、そんな印象を受けます。長期目線でみると下値は40ドル程度であり、1万円以内から投資できるのも魅力があるETFだと言えます。インカムとキャピタル両方で毎月の収益分配が出ることが魅力で、JEPIのナスダック版と言われます。

 

 

 その「JEPI:JPMorgan Equity Premium Income ETF」とは、アクティブ運用のETFとしてS&P500に関連する銘柄を中心に構成されています。資金の8割をS&P500の採用銘柄を中心とした株式に投資し、キャピタルゲインを残りの2割を条件にエクイティリンクノートと呼ばれる、S&P500のコールオプションを売るデリバティブ、仕組債に投資してインカムゲインを取るETFです。

 

 「JEPQ」は、ナスダック100指数に対してエクイティリンクノートを通じて保有株に対するコールオプションの売却をすることを間接的に実施しています。アメリカの大型株とオプションの売却を組み合わせたアメリカの大型成長株に対するオプションを売却するといった戦略で、株式の配当金とオプションプレミアムを獲得し、この戦略により高い利回りを提供しつつ、ナスダック100指数と同等のリターンを目指し、より低いボラティリティも実現しています。

 

 リスク調整後の期待リターンを最大化するため、独自のデータ、駆動型戦略を採用しているということです。そしてインカムを原資として、毎月分配を目指すETFですが、この毎月分配に関しては毎月分配を目指すものの、必ず分配を行うことを約束するものではないということは注意しておきましょう。総じて言うと「JEPI」のナスダック100版と考えると分かりやすいかと思います。

 

 実は高利回りで有名かつ人気な「JEPI」よりも、現時点での利回りは「JEPQ」の方が上となっています。JEPIの直近配当利回りは7.24%、対してJEPQは直近配当り回りは9.55%となっています。コストは両方とも0.35%と高めではありますが、アクティブ運用のETFとしては比較的低いと言え、高い利回りを取るということで許容範囲ではなかと思います。

 

 JEPQの組入上位を見てますと「Microsoft」「Apple」「NVIDIA」「Amazon」「meta」「alphabet」「broadcom」「Netflix」と、GAFAMやマグニフィセント7と呼ばれる大型テック株を含む、キラキラ銘柄が目白押しという印象です。ナスダック100を中心とした多くの銘柄に分散投資をすることが可能なところも良いポイントだと思います。

 

 ただし、リスクももちろんあり、カバードコール戦略を採用しているので、そのカバードコール戦略における制約、あと株価が乱高下した時にずるずる下がるリスク、為替リスクも考えられますので、自身でリスクも把握してから投資することをお勧めします。ただ、毎月分配というメリットが大きいと感じる方も多いと思いますし、かなり利回りが高い状態でなのでリスクを取っても貰いたいと感じる方もいると思いましたので、紹介をさせてもらいました。少し仕組みが難しいETFだと言えますので、興味のある方はご自身でも調べて頂いて、理解した上で投資をすることをお勧めします。