本日紹介する映画は『サイレントラブ』内田栄治監督のすごく心に響くラブストーリー。この映画は、言葉を失った青年「蒼」と視力を失った音大生「美夏」が主人公、その2人がどうやって心を通わせるか、その家庭がとっても美しいと評判です。1人は言葉で、もう1人は視力を失ってるなんてコミュニケーションは難しく、ただのラブストーリーではなく、人生の試練、希望を失わない強さ、愛の多様な形を書いてるのが作品。その静かな愛の物語を内田栄治監督がどう演出するか、そして久石譲がどんな音楽を私たちに届けてくれるか、その辺りに注目して観に行ってきました。さらに、山田涼介が「蒼」浜辺美波が「美夏」を演じてる上、野村周平、古田新太という豪華なサポートキャラにも注目したい。

 

 この「サイレントラブストーリー」の感想は「王道ストーリーに変な演出加えすぎたせいで残念作になってる!!」この作品、何を絶賛すると言ったら山田涼介の名演技。彼が演じる蒼が、ある事故で声を失い、死んだ魚のような目をして毎日をただ過ごす、、もし私たち一般人が「蒼」を演じたら放送事故になりかねない、そんな難役を「蒼」の内面の葛藤や感情を見事に演じた上に、立ってるだけで絵になるこのビジュアルに感動を覚えた。

 

 特に蒼と美夏との独特のコミュニケーションが感動する。蒼は声を発することができないが、美夏に対する彼の気持ちは、触れ合う手やガムランボールの音色を通じて私たちに伝わってくる。まさに言葉じゃなくても愛は伝わる。そして、ピアノの音楽がまた良かった。久石譲さんの音楽が、この映画の雰囲気をグっと引き立てていた。

 

 酷評点は、声を失った男と視力を失った女のシンプルなラブストーリーで良かったのに、いらない演出つけすぎていた。ぶっちゃけ、裏カジノの設定なんているのか?メンディみたいな半グレキャラいるか?何でこうしたんだ?と突っ込みたい演出が目立つ。内田監督もそこは通常と違う変化を求めたかったかもしれないが、変化球投げるのは別に否定しないけど「この玉投げるな」という感じ。例えるなら、カレーうどん注文して、おしるこがサービスでついてきた感じ、ありがた迷惑この上ない。

 

 だから蒼と美夏の最終的な結末も見ている側がサイレントになるぐらい強引に終わらせた感じもする。素材が良かっただけに、やり方次第では歴史に残る美しいラブストーリーになれたのに残念でした。でも音楽好きな人は楽しめるかもしれません。

 

 

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