今回は古代ローマを代表する天才哲学者「セネカ」の代表作『人生の短さについて』を紹介します。私も悩んでいますが、皆さんも

 

「バタバタ忙しくて、ただ毎日が過ぎ去っていく」

「俺の人生このままでいいのか」

 

という悩みを抱えていませんでしょうか。本書はそんな漠然とした悩みを二千年前から痛快にぶっ壊してきた歴史に残る名作でごす。本書の結論はそのタイトルとは真逆で「人生は短くなんてない」というものです。「我々には大きな偉業を果たすために十分な時間が与えられている」それなのに大半の人が人生終盤に差し掛かると「人生って短いなぁ、あれもこれもやりたかったんだけどなぁ」と後悔してします。

 

 なんでそんなことになってしまうのか。それは「多くの人が時間を無駄遣いしているから」セネカは断言します。あなたの生涯が幕を閉じる時、強い後悔に襲われないよう「人生がぎゅっと濃厚になる時間の使い方」を天才哲学者セネカが教えてくれる、そんな一冊です。

 

 今年のベストセラー、令和で一番売れた本、そういうレベルじゃなく「2000年前から語り継がれる有効な時間の使い方」です。早速結論をお伝えしてしまうと、天才セレカ先生の本質的なメッセージをまとめると、

  1. 老後に1ミリも期待するな
  2. 未来より、現在より、過去を見つめろ
  3. ソクラテスと時空を超えろ

以上の3つが人生の時間を無駄にしない方法3選です。特に2つ目「過去を振り返るな」と言うなら分かりますが、その逆「過去」こそ最優先で見つめろ、とわけ分からんと思われた方にも納得してもらえるように紹介させていただきます。

 

①老後に一ミリも期待するな まず1つ目の「老後に1ミリも期待するな」というのものですが、セネカさんは「老後に期待しているような人は、だいたい、人生の時間を無駄にしてる」とそう断言します。

 

「なんで老後なんてものが確実にあると思ってんだ」

「誰が約束してくれた」

 

物騒な話ですが、2~3時間後に不慮の事故であなたが死んでしまう可能性がゼロだと「誰に保証してもらった」。そうやって人生の締め切りである「死」を忘れてしまっている人は、時間が無限に湧き出てくると勘違いしてしまってます。結果、時間という資産の大事さに気付かず「時間を有効活用しよう」という意識がなく全然ダメと、セネカさんは指摘します。

 

 そういうダメな人たちは、時間を奪われることを恐れず「ノーガード状態」という特徴を持っています。目の前で自分の財布からお札を抜き取られたりしたら「お前何してる」と指摘するくせに、ノーガード状態の人は目の前で時間という資産を奪われても「別にいっか」としてしまいます。

 

 例えば、別に仲良くなりたいと思ってない人から「情報交換をしましょう」「一杯だけ飲みに行こう」と誘われたら、付いて行っちゃう、何の意味があるのかよく分からないアンケートなのに10分もかからず終わると言われるとついつい答えちゃう、これではノーガードすぎます。そうやって時間も無限に持っているかのように奪われ放題であれば人生が短く感じて当然です。おそらく神様から寿命を1000年もらっても足りないでしょう。それは時間もお金も全く同じ話です。いくら大量にあっても無駄遣いしたら一瞬で溶けていくもの。残された時間が大量にあったとしても、ムダ遣いすれば一瞬で溶けていきます。

 

 時間の無駄使いを具体的になんなのかというと3種類に分けられます。

  1. 暴飲暴食、エロサイトを眺め続けるなどの「欲望に溺れる系」
  2. 何もせずにやる気が起きるのをひたすら待つような「怠ける系」
  3. 忙しくしてるけど、誰かに頑張ってると思われたいだけの「他人の評価を気にしすぎ系」

「欲望系」と「怠ける系」はいかにも無駄っぽいんですが、一生懸命仕事を頑張って忙しくしてる人も時間を無駄遣いしてる、と切り捨てています。もし、あなたを忙しくしている仕事が嫌々やらされてる仕事だったら、それは自分の時間を他人に搾取されているのと同じで、時間を無題にしてるだけとバッサリです。「嫌な仕事でも若いうちはお金を稼ぐためにひたすら続け、趣味は老後にやります」みたいな考え方をを否定します。「若い時の時間」と「老舗の時間」の価値は全く違う。老後なんて約束されてないし、仮に約束されていたとしても若い時と比べたら、当然できることは限られてくる。だから、老後に1ミリも期待なんてしちゃいけない、やってみたいことがあれば人生の一番若い日である今日、この日に行動に移してほしい、とセイカさんは強く訴えかけてきます。

 

また明日も紹介しますので、良かったらチェックしてみて下さい。

 

 

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