第1話 マルクス・エンゲルス「共産党宣言」
  中国共産党の機関誌人民網日本語版、最近の記事では、創価学会が日本の支配者であり(これは事実です)、日本国民全員が創価学会的なる日本人ばかり(これは誤った認識)、という印象を受ける。

○ 日本の創価学会青年代表団が中国人民抗日戦争記念館を訪問人民網日本語版 2024年05月28日15:27
○ 創価学会の青年代表団が訪中 北京や新疆などを訪問へ人民網日本語版 2024年05月28日15:43
○ 日本の創価学会青年代表団が中国伝統手工芸を体験人民網日本語版 2024年05月30日15:28
○ 日本の創価学会青年代表団が新疆の「交河故城」を見学  人民網日本語版 2024年06月03日15:50
○ 創価学会の原田稔会長「訪中するたびに新たな驚きを感じる」人民網日本語版 2024年06月27日

  かつて、マルクス・エンゲルスは「ヨーロッパに幽霊が出る――共産主義という幽霊である」と、当時の共産党の影響力の強さを強調しました。
現代日本においても、創価学会(という目に見えない勢力)が日本を席巻している、というほどの人民網日本語版における取り扱い方です。
ここ数年、人民網日本語版を拝読しておりますが、これだけ、一つの宗派・セクト・政治団体を大々的に取り上げた記事を連発する、ということはありませんでした。
 
日本語版だけでなく、英語やフランス・ドイツ・スペインといった世界各国の人民網でも、同じように創価学会に関する記事が取り上げられているとすれば、世界中の人間が「日本人はみな創価学会なんだ」と考えてしまうでしょう。
確かに、日本の政治・経済における彼らの影響力は甚大ではありますが、それはカネと権力という点における支配力であり、個人の心については全く別なのです。




第2話 明治維新以来「天皇という妖怪」による日本支配

かつて、日本は「天皇という妖怪」によって、世界中を敵に回して数百万人もの健康で優秀な日本男児が戦争で死んでいった(6割は日本の政治家や軍部のいい加減な戦争政策と作戦による餓死であった

 →「故・藤原彰氏(一橋大名誉教授)は旧厚生省援護局作成の地域別戦没者(1964年発表)を基礎データに独自の分析を試みた。著書の「餓死した英霊たち」(青木書店)で、全戦没者の60%強、140万人前後が戦病死者だったと試算。さらに「そのほとんどが餓死者ということになる」と結論づけた)。

  日本人全員が(強制的ではありましたが)天皇に心酔させられることで、全くやる必要の無い・泥沼のような無益で失うものばかりの戦争に巻き込まれたのです。

  そして、現代の日本で「創価学会」に心酔してその政策を日本人すべて行おうとする人たちとは、在来種純粋日本人ではない。


  なぜ、そう断定できるのか、と言われれば、人民網日本語版の「創価学会の原田稔会長「訪中するたびに新たな驚きを感じる」」という記事からです。  

  ここで、創価学会の最高指導者である原田氏は「創価学会の創始者である池田大作先生が50年前に中国の現在の興隆を予言していた」という理由によって、池田大作=創価学会の偉大さを讃えています。


しかし、わたしたち在来種日本人は、たかだか50年前の言説を以て自分たち縄文人の存在を自覚する、ということはあり得ないのです。

  私たち縄文人(在来種日本人・原始日本人)の末裔は、10万年以上昔からこの日本列島に住んでいる。盗難に遭う前に明石原人の遺骨を分析した学者によると、200万年以上も昔のものであったという。


  イエス・キリストの現行を記したものが「新約聖書」であり、釈迦の言行を述べたのが「仏教経典」であり、マホメットの言葉を記したのがイスラム教の聖典「コーラン」であるならば、創価学会の聖書とは、池田大作(名誉会長)の小説『人間革命』(1965年(昭和40年)に聖教新聞で連載開始、1993年(平成5年)に完結)なのでしょう。旧約聖書は5,000年・新約聖書は2,000年、といった時間の淘汰・洗礼を受けていない30年前に発表された本です。

  そして、そんな時間感覚で、現在の創価学会の最高指導者は、50年前の教組の言説を金科玉条のように崇拝しているわけです。


  しかし、わたしたち在来種純粋日本人(原始日本人・縄文人)とは、200万年、少なくとも岩宿遺跡(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B2%A9%E5%AE%BF%E9%81%BA%E8%B7%A1)の発掘事実によれば、10万年以上も前から日本列島に住み続けている。いわば、日本のアボリジニ・日本のアメリカンインディアン・日本の南米インジオなのです。

  そんな私たち在来種純粋日本人からすれば、その教組・始祖・開祖であるとされる人間が、たかだか50年前に言ったことを金科玉条のようにして大騒ぎすることなどあり得ない。


  1万年前にユーラシア大陸からベーリング海を経由してアメリカ大陸にたどり着いたアメリカン・インディアンの場合、「1万年の旅路」に書かれている精神(スピリット)を教えとして、今を生きています。

https://www.shoeisha.co.jp/book/detail/9784881356074


わたしたち在来種日本人(北海道アイヌや沖縄ウチナーンチュを含む)もまた、聖書やコーランのような「教組の言説」さえありませんが、その魂は「日本昔話」「小泉八雲集(新潮文庫)」或いは、NHKラジオ番組(ラジオ体操・浪曲・演歌・歌謡曲・フォークソング等々)そして、宮本武蔵「五輪書」を通じ継承されているのです。


→「縄文人の系譜 三途の川の渡り方」「五輪書」とは、三途の川の渡り方。

https://kakuyomu.jp/works/16818093081112578634

https://note.com/masato_hiraguri/n/nab9a84302927

専門家に拠ると、「日本昔話」には、縄文時代(1万年前)の話も含まれているのだそうです。

また「小泉八雲集」には、私たち在来種純粋日本人の心に共鳴する不思議な、しかし、在来種純粋日本人にとってはmake senseな(納得できる)物語が「日本昔話」と同じようにたくさん記録されています。

「五輪書」と大学日本拳法 → 「武蔵と日本拳法」参照

https://kakuyomu.jp/works/1177354054890139339/episodes/1177354054890139538




第3話 50年前に現在の中国の繁栄を予言した人たち

  創価学会の原田稔会長「訪中するたびに新たな驚きを感じる」人民網日本語版 2024年06月27日08:09 の記事中;

「1974年、池田氏が初めて中国を訪問した際、原田氏は秘書長として同行した。当時、北京の街を歩いていた池田氏は「将来の中国は必ずすごい国になる。中国の国力が日本を超える日はあっという間に来る。」

「原田氏は50年後、社会と経済が急速に発展し、活力に満ちた現在の中国を目の当たりにした。池田氏の判断が実証された」と賛嘆するのですが・・・。

50年前、中国に行かなくても日本人の誰もが「中国はすごいことになる」と予言していたのです。

たとえば、

○ 平栗恒雄(東京都庁勤務の土木技師) 私の父です

  私が中学3年か高校1年の(1970年)頃、父は言いました「雅人、アメリカを好きなのもいいが、これからは中国だぞ。」と。


○ 肉体労働者の親方(中卒)

   私が高校を卒業し、予備校が始まるまでの2週間、知り合いのタイル屋さんの親方の元で修行(アルバイト)をしていたとき、親方はこう言いました。(未来の)学士さんよ、これからは中国だぜ、と。


  特攻隊に志願した父(奈良の少年航空兵養成校で敗戦となる)や、一代で個人商店からでかいビルを建てて大企業の親方になったタイル屋の親方といった、若き頃に星雲の志を抱いた男たちは、当時のテレビニュースやNHKの特番で流される中国の様子から、中国人民のパワーを感じ取っていたのです。

  池田大作のように、実際の中国へ行くまでもない。類は友を呼ぶと言うべきか、父も親方も(多くの日本国民が)テレビの映像だけから中国人のパワーを感じ取っていたのです。


○ ヒッチコック

米映画ヒッチコックの「救命艇」1945年では、「この戦争(第2次世界大戦)が終われば、中国から4億人の(ビジネスマン・観光客 → 当時の中国の人口?)が欧米を訪れるだろう」と、アメリカのビジネスマンが言う場面があります。
    
    
    
    
第4話 50年前の言説よりも1万年前からのスピリット(魂)
    
      というわけで、私個人としては、50年前に創始された創価学会や、同じように約200年前に考え出された共産主義(1848年の『共産党宣言』)に興味は無い。
    
    
      現在、飛ぶ鳥を落とす勢いである中国の場合、彼ら中国人のパワーに対しては社会心理学的・文化人類学的に大きな関心がありますが、「共産主義という妖怪」の方は距離を置いて見ています。
    
    
      千年前に日本へ渡ってきた外来種偽日本人と異なり、数万年前から同じルーツ同士、カネや物(唯物史観)ではなく、心と心の結びつきをベースにした在来種純粋日本人には、純粋日本人的なる原始共同体意識という素晴らしいスピリット(魂)があるのですから。
    
    
    2024年7月22日
    
    V.1.1
    
    2024年7月23日
    
    V.1.2
    
    平栗雅人