めっさ期間があいてしまった…。今月の観劇記録ということで;
3月9日、21日(千秋楽)に観劇しました。
スタジオライフ『トーマの心臓』との連鎖公演、『訪問者』
『トーマの心臓』での重要キャラ、オスカーの少年時代を描いたスピンオフ。
いやぁ…。深い…。
主にオスカーと父グスタフのロードムービーなので、『トーマ』のような派手さはなく、淡々と進んでいく感じではあります。
ですが、そのぶん心の描写というか、心理の深いところまで掘り下げていくような描き方をされていて深いなぁ…と思いました。
トークショーで、グスタフ役の高根さんが「大した運動もしてないのに、立ち上がるのも辛い程疲れる」というようなことをおっしゃってましたが。
そうだよなぁ…。精神的に出し切っちゃうよなぁ…。(ライフさんの芝居は、そういうの多いと思いますが(^^;))
すでに序盤からオスカーの切なさにうるうるきているあやせでした(苦笑)
いや、切ないなんてもんじゃなくて。
「みどり児になりたい」というオスカーの祈りにも似た切望に、ぐっときました。
そして連鎖公演ということもあって、2作品同時に観てると細かく芝居がリンクしていることに気付かされます。
『トーマ』で、エーリクが「子犬が死んだんだ」と話すシーンでは、大さんオスカーが軽く目を伏せるんですよ。
「!!!」と思いましたね(笑)
『訪問者』での犬のシュミットの死が、『トーマ』のオスカーに繋がってるんですね。(こういうの嬉しくなりますv)
そして『訪問者』のラスト、ユーリとオスカーの出会いが『トーマ』に繋がっているんだなぁ、と、すごく納得でした。
『トーマ』での「許していた…?」「うん。最初から。」という、ユーリとオスカーのやり取りは、ユーリが翼を取り戻す非常に重要なシーンなのですが。
最初にオスカーに「許し」を与えたのは、ユーリだったんだね。
「ぼくはいつも、たいせつなものになりたかった。彼の家の中に住む許される子どもになりたかった」
というオスカーの切なる願いに、許しを与えたのはユーリだったんですよ!!!
ユーリ自身は、全く無意識に無自覚に、ただ普通にそうしただけなんだろうけど、オスカーにとってはまさに光だったんじゃないかと!(まさに「南国の太陽」!)
あの光に包まれたラストシーンに福音を感じました。
にしても、少年時代の(山本)ユーリ、可愛いなぁ。ふわふわしてて(笑)
本来のユリスモールって、あんなふうに天然なんだなぁ…と思わせる空気満載で。
「それは遠くだね~:*:・( ̄∀ ̄)・:*:」って、おいおい!君自身が遠くにいっちゃいそうですが!!???(笑)
千秋楽の全キャスト一言挨拶では、女優陣(関戸さん、青木さん、吉田さん)がヒロインの座を巡って女の戦い炸裂でした(笑)。
まぁいいじゃん。ヒロインはユ(以下略)で。
オスカーが惚れた相手がヒロインでいいと思います(笑)
と、話がわき道にそれたところで。
『訪問者』、観れてよかったです。台詞ひとつとっても、すごく深い作品だなぁと思いました。