もう一週間たっちゃいましたけど;
くろいぬパレード『柘榴を切った!』@劇場BONBONを観てまいりましたー。
イケタニ作品を拝見するのは4回目、ですかね。
相変わらず、胸をえぐられるようなコメディでした(笑)
騙しあい、裏をかきあい、利用しあい。
俺さえ良ければいいんだ!
他の奴らが死んだってかまうもんか!
みたいな、人の持ってる醜い部分。
剥き出しの欲望。
無知という名の純粋さと愚かさ。
そんなようなものが、誤魔化しもなくストレートに突きつけられる。
そこに「笑い」のスパイスを効かせるところが、イケタニ作品のすごいところですね。
山奥の小屋、という閉鎖空間で起こる喜悲劇ってところでは、プンプンスプーンの「アシュラ!」に似てるかな。
とにかく逃げ場がないんですよ。
どこにも逃げられない!という追い詰められた空間で、利己的な策略や欲望がぶつかり合うわけですから、観てる方も相当なエネルギーを吸い取られました(苦笑)(演じてる方はもっと大変でしょうね…)
最後に、自分が騙して利用しようとした山賊たちから、無償の信頼を寄せられることによって追い詰められ、自滅していくくだりが本当に、面白かったしえぐられました(苦笑)
支配していた側が、気がついたら実は支配されていた。
人間て(自分も含め)なんて馬鹿で滑稽で哀しい(哀しいと書いて”おかしい”と読む)のだろうと。
………
なんか難しく書いてますけどコメディなんですけどね(苦笑)
もっと他のお客さんみたいに「面白かったよー!!」って笑い飛ばせたらいいのですけど(苦笑)<いや、笑いましたけど、それ以上に突きつけられた感が強かったです(^^;)
がっつり見ごたえのある2時間でした♪