「大阪のNHK行ったらよ、近くに美味いカレー屋があるから行って来い」



少し前、六角精児さんにそう教えて頂いたのを思い出した。



今日はBK(NHK大阪放送局の通称)入りが遅かったので、昼の空き時間にさっそく、噂のカレー屋さんへ。



店の名は「宝石」。



事前情報によると……



お母さんが1人でやっている。



12時開店で、15時くらい売り切れることもある。



毎日、行列ができている。



カレーは一種類だけで、日替わりでメニューが変わる。



そんなところだ。



昼過ぎに店に着くと、噂通りの行列。



そして、貼り紙には「本日はチキンです」の文字。



15分ほど並んで店内へ入ると、狭い店内にはお母さんが1人。



メニューもチキンカレーのみで、注文の仕方は、小盛り、普通盛り、大盛りを伝えるだけ。



全て噂通り。



とりあえず、普通盛りを注文。



しばらくして、出て来たのがこちら。



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普通盛りでも、なかなかのボリューム感。



さっそく、スプーンで口の中へ。



スパイスの効いたサラッとした食感のルウと、米の相性は抜群。



辛さが食欲を刺激して、次々と口に運びたくなる。



添えられた玉葱と人参のピクルスが、口の中の辛さをマイルドにしてくれて、程よく甘みを与えてくれる。



うん……美味い。



カツ……カツカツ……カツ……



レトロで静かな店内の雰囲気に、小刻みに奏でられる、スプーンがお皿にあたる音がまた心地よい。



味、雰囲気共に、満足だ。



それが故に、とても申し訳ないことをした。



最近、ダイエットで少食になっていた為、普通盛りでも量の多いカレーを食べ切れなかったのだ。



本当に美味しかっただけに、申し訳なさも一入。



お会計の際に、お母さんに謝ったが、お母さんは満面の笑みで……



「たくさん盛ったからねぇ。全然、大丈夫ですよ。おおきに!!」



って。



味、雰囲気……それから、お母さんの宝石のような笑顔と、優しさ。



全てが花マルの、素敵なカレー屋さんでした。



お母さん、また来ます!!



ごちそうさん。