犯罪被害が起きると、被害を受けた本人だけでなく、その家族も被害者として法的な保護を受けることができる。家族も、経済的に、精神的に直接、被害を受けるからだ。そのため、家族も含めるため、法律は被害者「等」とあえて表現している。

しかし、法律に加害者「等」という言葉はない。犯行に直接及んだのは加害者本人であり、家族ではないからだ。家族が非難されるいわれはない。
 
ところで、加害者家族が社会からバッシングを受けることを捉えて加害者家族も『被害者』だと主張する団体も現れた。論理の飛躍だ。バッシングは犯行とは直接の関係はないからだ。
 
他方、加害者家族が世をはかなんで幼い子供を巻き添えにして無理心中を図ろうとする例もある(最近の報道)。でも、無理心中は無理心中ではなく殺人そのものだ。そうなれば、幼い子供こそ被害者だ。そうなる前に、児童相談所に通報し、保護しなければならない。