一昨日、かがわ被害者支援センターにて、池袋暴走事件の松永拓也さんと私の2名で講演をして参りました。

松永さんの講演はいつ聞いても涙が出ます。
私は、何を話そうか迷っていました。被害者が刑事裁判に直接参加できる被害者参加制度ができて15 年が経ち、これを知らない人はいないので、それを話しても意味はないと思い、今の司法制度全般の問題点を話そうと考えていました。

ですが、聴衆(リアルで240人)に若い人が多いのを見て、話す内容を変えました。

被害者参加制度ができた経緯や趣旨を知らない人ばかりのようでしたので、制度施行前の裁判はどう行われていたか、制度創設に日弁連がどう反対したか、そして、今はどう変わったか、独仏調査のあすの会の苦労話も交えながら話したところ、皆さん興味津々でした。

15年前までは、被害者遺族でも裁判期日を教えて貰えなかった、判決文もくれなかった、傍聴席すら抽選にあたらないと被害者遺族でも入れなかったと話したら、皆さん目を丸くして聞いてくれました。そして、日弁連は当時、被害者参加制度は将来に禍根を残す制度だと会長声明や意見書を出していたことをお話ししたら、皆さんビックリされていました。

そんなわけで、私もとうとう
戦争を知らない年代の方々への
「語りべ」になってしまいました(笑)