イ・ドンフィ主演『もしかしたら私たちは別れたかもしれない』 | Just for a Day: 小林真里ブログ

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映画監督/映画評論家 小林真里(Masato Kobayashi)です

6月の韓国・ソウル国際環境映画祭で

『RAMEN FEVER』の2回の上映後Q&Aの

モデレーター(司会進行)を務めてくれたのが、

ヒョン・スルウ監督

 

日本語も話せるヒョンさんは、

僕の映画をとても気に入ってくれて、

ラーメンも大好きということで仲良くなり、

映画祭期間中にお世話になったのですが、

先日のプチョン国際映画祭でも彼と再会しました。

 

そして実はヒョン監督の短編上映会が7月に

下北沢で行われ、ヒョンさんも駆けつけたのですが、

僕はまだ韓国に滞在中だったので残念ながら

観に行くことができず。

 

しかし、ヒョン監督の長編デビュー作

『もしかしたら私たちは別れたかもしれない』

(Someone You Loved)が8月11日

シネマート新宿ほか全国公開となります。

 

 

一見ラヴストーリーのようですが、厳密に言うと

とても珍しい「破局を巡る映画」です。

 

自分のキャリアを犠牲にして将来の結婚相手を支えてきた女性と

彼女に甘えながら公務員になるために浪人を続ける男性。

ついに女性の不満と怒りが爆発し、

長年のカップルがいかに関係を見直し、お互いに向き合い、

自分の人生に対峙し将来を見つめ直すか。

というシリアスな題材を繊細にコミカルに描いています。

不思議な余韻を残す作品です。

 

売れっ子イ・ドンフィの軽妙で飄々とした演技が天才的で、

コメディ好きでユニークな監督の演出力も光ります。

 

もう一度、映画館のスクリーンで再見するつもり。