香港発のブルータルなクライムスリラー『Limbo』 | Just for a Day: 小林真里ブログ

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映画監督/映画評論家 小林真里(Masato Kobayashi)です

現在開催中の東京国際映画祭で、

ソイ・チェン監督の香港映画

『Limbo』を鑑賞しました。

 

 

女性ばかりを狙い、手を切断し殺害する

猟奇的なシリアルキラーを追う

刑事二人の苦悩と戦いを描いたクライムスリラー。

 

なかなかブルータルでバイオレントで、

ちょっと『セブン』のようなダークで

ショッキングなホラー寄りの壮絶な作品ですが、

全編モノクロのノワール調の作風は

『シン・シティ』をも少し彷彿とさせられました。

アクションも香港映画らしく、

かなりハードコアです。

 

香港のネオンやカラフルな街の情景がモノクロでは

勿体無いなあ、とも思ったのですが、

いつかカラーバージョンも観てみたいですね。

 

スラム街というかゲットーの退廃的な美術が

壮大で圧巻でディテールまで素晴らしいのですが、

バジェットがなんと1600万ドル(18億円以上)らしいので、

これはかなり徹底的に作り込みましたね。

 

主演はラム・カートンとリウ・ヤースー(超体当たりの大熱演)。

あと、僕のお気に入りのハンナ・チャン

(『Elisa's Day』『二人小町』)も

出演してます。