Judas and the Black Messiah | Just for a Day: 小林真里ブログ

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映画監督/映画評論家 小林真里(Masato Kobayashi)です

僕の2021年現時点のベストムービーは、

『Judas and the Black Messiah』

 

 

ダニエル・カルーヤ、ラキース・スタンフィールド

主演の伝記ドラマ映画です。

 

舞台は1960年代後半のシカゴ。

ブラックパンサー・イリノイ支部の党首にして

カリスマ、フレッド・ハンプトンの実話をベースにしており、

熱い革命的な、スリリングな戦いのドラマに燃えます。

非常にパワフルな作品です。

 

そして、FBIの情報提供者という裏切り者の

潜入劇は、ちょっとだけ『インファナル・アフェア』

『ディパーテッド』の匂いも。

 

アカデミー賞にノミネートされる可能性も高いです

(作品賞と主演男優賞)。

 

一方、

 

デンゼル・ワシントン、ラミ・マレック、

ジャレッド・レトというオスカー俳優3人が集結した

『The Little Things』

 

 

これは、1990年のLAを舞台にした

クライムノワールスリラーで、

二人の刑事が執念で、謎のシリアルキラーを

追跡するというストーリー。

 

デンゼルが、過去の未解決殺人事件に

取り憑かれ、精神が崩壊寸前で

狂気も感じる佗しいデカを

演じているのはレアですが、

フィンチャーの『セブン』を想起させつつも、

どこかファジーでインパクトが弱く、

不完全燃焼な作品でした。

残念。

 

ラミ・マレックが出てくると、

「いつ、歌いだすんだろう?」と

条件反射的にに思ってしまう

そんな要らないフレディ・マーキュリー効果

も、どうぞ。