僕が世界で最も好きな映画祭は、
やはり北米最大にして世界的な規模で見ても、
今やカンヌに次ぐといえる
トロント国際映画祭です。
2016年から4年連続で参加しましたが、
今年は残念ながらCOVID-19の影響で
オンラインのヴァーチャルのみで
9月10日から21日まで開催されます。
毎年、約330本の長編映画が上映され、
連日数多くのゲストが来場し、
アカデミー賞の軸となる作品から、ジャンル映画の登竜門で
あるミッドナイトマッドネス部門の作品の数々まで、
世界各国の幅広い新作・話題作が
お披露目になるわけですが、今年の上映本数は50本。
単純に1/6以下の本数ですが、
今のこの状況と環境で上映されても、
と考えるプロデューサーやフィルムメイカーも
多いでしょうし、これは致し方ないでしょう。
そんな中でも、気になる作品を挙げてみると、
シアーシャ・ローナンとケイト・ウィンスレット主演の
ラヴストーリー『Ammonite』、
トマス・ヴィンターベアの最新作『Another Round』、
クロエ・ジャオの『Nomadland』、
コーネル・ムンドルッツオの『Pieces of a Woman』、
フランソワ・オゾンの『Summer of 85』、
あとはミッドナイトの二本、
クロエ・モレッツ主演のホラーアクション
『Shadow in the Cloud』、
台湾のゾンビコメディ『Get the Hell Out』
といったところでしょうか。
一応、例年通りプレスパスの申請はしてみたのですが、
今年は映画祭の形態も当然異なり規模も小さく、
スタッフの数も限られているようで、
取れない可能性が高そうですが、
今は結果を待つとします。
https://www.tiff.net/about-tiff-20
ちなみに、
僕の監督作『BEYOND BLOOD』にも
トロント国際映画祭ミッドナイトマッドネスの
チャプターを設け、
ミッドナイトマッドネスの名物プログラマーの
コリン・ゲデスと、現プログラマーの
ピーター・クプロウスキーが出演し、
重要なコメントの数々を披露してくれてます。