傑作韓国映画『はちどり』とAseul | Just for a Day: 小林真里ブログ

Just for a Day: 小林真里ブログ

映画監督/映画評論家 小林真里(Masato Kobayashi)です

昨年、プチョン映画祭で約30年ぶりに

韓国を訪れ一週間滞在したわけですが、

これがトリガーとなったのか、

その後、韓国映画を以前よりも積極的に観るようになりました。

 

前からもちろん、韓国映画は大好きでしたが、

昨年から韓国文学や韓国の音楽にも

興味を持つようになったのです。

 

今年はすでに、それなりの本数の新作韓国映画を

映画館やマスコミ試写で鑑賞しているのですが、

現時点での今年の韓国映画ベスト5を挙げると、

こんな感じです。

 

『はちどり』(4月25日公開)

『悪の偶像』(4月17日公開)

『エクストリーム・ジョブ』

『無垢なる証人』

『未成年』(5月29日公開)

 

『はちどり』は、1994年のソウルを舞台にした

一人の少女とその家族を巡るドラマ。

不穏で時にバイオレントでひりひりと痛々しいながら、

同時に繊細でリリカルで瑞々しい

という奇跡のような融合を果たした圧倒的な作品で、

これはしみじみと驚嘆しました。

 

『はちどり』は来週の大阪アジアン映画祭でも上映されます。

 

『悪の偶像』は、一つのひき逃げ事件を巡る

トリッキーでブルータルなノワール調のクライムスリラーです。

監督は衝撃作『ハン・ゴンジュ 17歳の涙』で脚光を集めたイ・スジン。

ずっしりヘヴィながらも、深い余韻を残し、考えさせられます。

 

 

こちらは、あのグライムスも共鳴する韓国の

シンセポップミュージシャン、Aseul。

これは、一度生でパフォーマンスを見てみたい。