今年のカンヌ国際映画祭には、
初日の5月12日から7日間参加しました。
通算7回目。
今回は初めて、台湾経由のEVA航空でパリを目指したのですが、
行きのトランジットは7時間あったので、台北の街に出て、
中山で友人プロデューサーに会ってディナーをすることができました。
ちょっと得した気分。
まあ、結果的にカンヌまで計30時間を要しましたが!
パリからニースまで別の飛行機に乗り換え、ニースからカンヌまではバス。
15時頃に宿に着いて、会場に向かい映画祭バッジをピックアップ。
この日は快晴だったのですが、滞在期間中は雨が降ったのは数回で、
天気には恵まれました。
朝夕が冷えるので、途中で体調を崩している人も少なくないようでした。
初日からいきなり、会場周辺で20人ぐらいの友人や知人と出会い、
映画祭を通して、世界各国の50人近くの仲間たちと会えたのですが、
特にフランス人の友人2人と偶然、約8年ぶりに再会できたのは
驚きましたし、嬉しかったですね。
滞在中は、ほぼ毎日のように、友人で映画監督の
ザヴィエ・ジャン(『セーヌ川の水面の下に』)に会い、
一緒にディナーをしたり、ワインを飲んだり、彼の奥さんの
ムーニャ(『パピチャ 未来へのランウェイ』『裸足になって』監督)の
バースデーパーティにも招待してもらい、
フランスの映画人(『REVENGE/リベンジ』のプロデューサー2人や
タレントエージェントら)と交流を持ちました。
ザヴィエは、7月に撮影が始まる監督最新作で、
アリソン・ウィリアムズとミシェル・ランドルフ主演の
SFスリラー『Homewrecker』のプロモーションやミーティング、
さらに取材を受けたり、ファンタスティック・パビリオンで賞を受賞したり、
日々忙しそうでしたが、そんな中でも付き合ってくれて、真の友の存在に感謝。
バースデーパーティの会場は、
カンヌのビーチ沿いの美しいイタリアンレストランだったのですが、
みんなでワインやロゼを飲みながら、
美味しいミレネーゼに舌鼓を打ちました。
今回僕は、映画監督&プロデューサー、映画評論家、配給会社バイヤー、
という3つの立場で参加したので、
日々映画をチェックしつつ、取材もこなしつつ、
海外のセラーや映画祭関係者、プロデューサーとミーティングも行う
という例年以上に多忙なフル稼働。
初めて映画のジャンケット(韓国のゾンビアクション『Colony』)に参加し、
監督のヨン・サンホにインタビューし、そこで韓国の配給会社の友人と再会したり。
2本の日本映画(『すべて真夜中の恋人たち』と『急に具合が悪くなる』)
の上映後の囲み取材にも参加しました。
ジャンケットの日にミッドナイト上映で『Colony』を観ましたが、大盛況!
しかし、終わったら午前3時を過ぎてました。
カンヌでは毎年、スターやセレブリティに遭遇するのですが、
やはりハイライトはダリオ・アルジェントで、ほかにも
ニコラス・ウィンディング・レフンと会って談笑できました。
『Colony』の主演ク・ギョファンにも、夜中映画を観終わって街(しかも裏通り)
を歩いているときにばったり会えて、感激しました。
ちょうど「誰だって無価値な自分と闘っている」に猛烈に感動している時期でしたし。
他にも『HOPE』主演のファン・ジョンミンや、
韓国映画『Dora』の主演を務めた安藤サクラさんにも会えました。
映画はコンペ作品を中心に30本以上チェックしましたが
(1日に7本鑑賞した日も)、
今年はいつも以上に低調で、数本を除きほとんど収穫はなく頭を抱えましたが、
今年のカンヌを体験し、数々の友人らと再会できて、新しい友達もできて、
仕事もうまくいきましたし、例年以上に意義深いカンヌでした。
カンヌの後は、パリで2泊しました。
初日には、パリ在住のベテラン撮影監督の永田鉄男さん
(『エディット・ピアフ』『スプライス』)と
人気のイタリアンレストランで、毎年恒例のディナーをしました。
自家製麺のレモンを練り込んだ黄色いパスタが爽やかで美味でした。
2日目は、映画と美術館巡り。
映画は朝から、35のスクリーンを持つ巨大シネコン、
USG Cine Les Hallesで
『オブセッション 災愛』と『パッセンジャー』のホラーをハシゴ。
その後、大好きなオルセー美術館へ。
ルノワールのエキジビションが素晴らしくて、震えました。
中はかなり混んでましたが、15時くらいに行ったので、
いつもと違いチケットを購入する列は全然なく、スムーズに入れました。
この時間帯は狙い目ですね。
徒歩7分の距離のオランジェリー美術館との共通入場券を購入したので、
数年ぶりにオランジェリーに行きモネの睡蓮も見てきました。
パリの街を歩くのは大好きなのですが、
ただの静かな裏道を歩いているだけで幸せな気分になれました。
街を歩いていて幸福を感じるなんて、多分25年ぐらい前のニューヨーク以来です。
次はいつ、フランスに再訪できるかな。
最後にダリオ・アルジェントの写真3連発。僕もサインをもらってしまいました。
カンヌで観た『Colony』と、アルジェント脚本の幻のイタリア映画
『Love Circle』のレビューをMOVIE WALER PRESSに寄稿させていただきました!
2009年6月にニューヨークのジャビット・センターで
開催されたホラー・コンベンション、
「Fangoria Weekend in Horror 2009」。
ダリオ・アルジェントやトビー・フーパーらがゲストとして参加し、
それぞれ1時間近くパネル会見やサイン会を行ったのですが、
この時のイベントの様子は当時、某雑誌に寄稿しました。
アルジェントのサイン会(有料)が長蛇の列で、あるファンは
畳サイズの巨大ポスターにサインをもらっていたのを今もよく覚えています。
あれはフランス版かイタリア版のポスターだったのか。
アルジェントがトークの中で『マーターズ』と
監督のパスカル・ロジェについても言及していたので、
このときの写真をパスカルに送ったのでした。
『マーターズ』の最後に「ダリオ・アルジェントに捧げる」
と出てきますが、パスカルはアルジェントを敬愛しているので。
トビー・フーパーは『悪魔のいけにえ』リユニオンで、
マリリン・バーンズらも一緒でした。
その後バーンズは2014年に、フーパーは2017年に逝去しました。
R.I.P.
というわけで、貴重な写真を見つけたのでアップします。
当時はまだスマートフォンもない時代、
あまり高くないデジカメで撮影しました。
このときは、スプラッター映画の祖、
ハーシェル・ゴードン・ルイスにも会って握手をしてもらったのですが、
彼のブースが閑散としていたのが寂しかったです。
Grandaddyの存在を知ったのは、
2001年6月28日にニューヨークの
レディオ・シティ・ミュージック・ホールで
Coldplayのライヴを観たときだった。
Grandaddyがオープニングアクトを務めたのだが、
それまで彼らのことを知らなかったため、
どんなサウンドを鳴らすバンドなのか皆目見当がつかなかった。
ステージに登場したメンバーたちは、
スケートボーダー集団のようなラフな出立ち。
後で調べたら、バンドのリーダーのジェイソン・ライトルは
元々プロのスケートボーダーで(ヨアキム・トリアーのように)、
怪我をしてその道を断念してから、
音楽のキャリアを始めたということだった。
キャッチーでキッチュで遊び心たっぷりの自由度の高いローファイな
サウンドの中にスペースロック的な轟音も時折交える
ユニークなサウンドに、これまたユニークでクリエイティヴな
若いバンドが出てきたもんだな、と驚愕した。
彼らはこの時点ですでに2枚のアルバムをリリースしていたのだが。
世界的に売れ始めていた、
デビューアルバム「パラシューツ」のツアーで、
ノリに乗っていたColdplayのライヴも悪くなかったのだが
(「Shiver」と「Yellow」は今聴いても良い曲だと思う)、
Grandaddyのサウンドが忘れられなくて、
帰国後にすぐCDを買った記憶がある。
ライヴを観た時に彼らのTシャツを購入しておくべきだったなあ、
と後でちょっと後悔した。
実はこのライヴの前日に僕は、
Coldplayのメンバー全員に会うことができたのだが、
2006年には、今は亡きイースト・ヴィレッジのレコード屋
Other Musicで、ジェイソン・ライトルとも会うことができた。
繊細で声が小さくて手が大きい人だった。
同年、彼らは解散してしまうのだが、
2012年に復活し再結成ツアーを敢行。
2年前にリリースした通算6枚目となる久々のニューアルバム
「Blu Wav」もらしさが詰まった良作だったで、
久々に彼らのライヴが観たいなと思った。
僕が一番好きな彼らのアルバムは、やはりデビュー作の
「Under the Western Freeway」ですが!
フィービー・ブリジャーズは、デビューアルバムが
発売される前から好きで、ライヴを観ていたのですが、
最初に観たのは2017年9月のトロントでの
コナー・オバーストのツアーの前座でした。
ライヴは文句なしに素晴らしかったのですが、
そのときはフィービー自らマーチャンダイズ売り場で
グッズを売っていました。
このときに購入した7インチシングルは宝物です。
その翌月に、ニューヨークのキャパ200のBaby's Alrigtで、
デビューアルバムのリリースライヴを行った時も、
ライヴが終わった後にフィービーがマーチャン売り場に
出てきたので、CDにサインをもらいました。
あれから9年。
昨日、マディソン・スクエア・ガーデンでフィービーは
1ドルライヴを敢行しましたが、
新しいツアーの日程が発表されました。
ニューヨークはキャパ2万のバークレーセンター 2デイズですか。
一瞬でソールドアウトになるんだろうなあ。
2027年には日本にも来てくれるかな?
6月4日、今週木曜日に、フィービー・ブリジャーズが
ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで
ライヴを行うことが突然発表されました。
なんとチケット代は1ドル!!!
チケットの売り上げはすべてチャリティ団体に寄付されるそうです。
今年5月から小規模なライヴをゲリラ的にアメリカ各地で行っていますが、
この形でのMSG公演は、おそらくリリースが近いであろう、
彼女のニューアルバムの最高のプロモーションになりそうです。