リサイタル第二日目(6/26)まであと1週間となりました。
第二日目のプログラムのご紹介です。
第一部
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当日のお楽しみ
《奥の細道 三章》(松尾芭蕉 原作/川口耕平 曲)
1.〈序章〉 2.〈山越え〉 3.〈尾花沢〉
歌い語り 井上雅人 ピアノ 小瀧俊治
東北出身としてこの「奥の細道」には特別な思いがあり、今回は歌い語りとピアノのための「奥の細道 三章」を取り上げます。
この作品は現在フルートが追加された全7曲から成る「奥の細道 七章」として完成しましたが、今回は一番はじめの形である「奥の細道 三章」を取り上げます。
《海四章》(三好達治 詩/中田喜直 曲)
1.〈馬車〉 2.〈蝉〉 3.〈沙上〉 4.〈わが耳は〉
バリトン 井上雅人 ピアノ 小瀧俊治
1947年(昭和 22年)に作曲された作品です。
この年は三好達治の詩に多く作曲され、こお「海四章」は、朝夕の海辺の風景や、 過ぎ去った時への思いなどを歌った連作詩に曲がつけられたものです。
ピアノ独奏 小瀧俊治
当日のお楽しみ
《旅のソネット》より(林望 詩/ 二宮玲子 曲)
5.〈花火〉
バリトン 井上雅人 ピアノ 小瀧俊治
作家の林望さんが、まだ駆け出しの頃の僕に向けて書いて下さった詩集があります。
その後曲が付けられ、何人もの歌手によって歌われているのがこの「旅のソネット」です。
その中でもこれからの季節に合った「花火」を選びました。
ちょっと切ない、そんな雰囲気の素敵な作品です。
休憩
第二部
《春と修羅〜声と二十五絃箏のために〜》(宮沢賢治 原作/下野戸亜弓 曲)
声 井上雅人 二十五絃箏 金子展寛
箏曲家であり素晴らしい歌声をお持ちの下野戸亜弓さんの作品です。宮沢賢治の「春と修羅」に作曲された、10分近くの大作です。
下野戸亜弓さん自身による演奏は拝聴しましたが、今回はおそらく初めて男声による演奏となると思われます。
箏独奏 金子展寛
当日のお楽しみ
プッチーニ
オペラ《蝶々夫人》より
プッチーニの名作「蝶々夫人」より、蝶々夫人のアリア、そして蝶々夫人とシャープレスの二重唱をお送りいたします。
蝶々夫人を歌われるのは、この役を十八番としていて大舞台でも歌われた文屋さんです。
〈ある晴れた日に〉
蝶々夫人:文屋小百合 ピアノ:小瀧俊治
明治時代の長崎が舞台。 第2幕1場、長崎の港が見える丘の上の家で、 アメリカ海軍の夫ピンカートンに見捨てられたとも知らず、
彼の帰りを待つ主人公の蝶々さんが女中のスズキに向かい、 彼の帰りを信じていることを歌う、美しくも悲しいアリアです
〈手紙の二重唱〉
蝶々夫人:文屋小百合 シャープレス:井上雅人 ピアノ:小瀧俊治
ピンカートンの友であり長崎駐在のアメリカ領事シャープレスは、ピンカートンからの手紙を携えて蝶々さんのもとを訪ねてきます。
無邪気に喜ぶ蝶々さんを目の当たりにし、手紙の内容を最後まで読むことができないシャープレス。
シャープレスは蝶々夫人に対し、求婚してきている金持ちのヤマドリの申し出を受け入れてはどうかと提案しますが、蝶々さんは怒り悲しみ、ではこの子は?と青い目で金色の髪の毛の男の子を連れてきます。蝶々さんの心の叫びを聞き涙するシャープレス。子の存在を知り、直ぐこの子のことをピンカートンに知らせましょう、と去っていくのでした。