山形初のウイスキー。
山形の人であれば誰もが知っているくらいの地元の焼酎「金龍」 。
その金龍が遊佐に蒸留所を建てて、ようやく第1号のウイスキーが販売されました。
このボトルは、僕が山形出身ということで、多くの仲間がご尽力くださり、手元に来たものです。
心より御礼申し上げます。
僕はジャパニーズウイスキーはあまり積極的には飲んでいなかったのですが(余市蒸留所、秩父蒸留所、富士御殿場蒸溜所、マルス信州蒸溜所、など好きなところもありますが)、地元の蒸留所とあれば話は別です。
試飲会などで、シェリー樽の原酒とバッティングされたものなどを飲まれたことのある方もいるかと思いますが、発売第1号としては、蒸留所の酒そのものを感じやすいバーボン樽のみで、しかもカスクストレングス。ありがたいです。
ハイプルーフのバーボン樽のウイスキーは、最初は加水で飲む方が良さも感じられると思います。
開栓してからしばらく経った時により蒸留所の個性、酒そのものの持っている香味が開いてくることも多く、それを楽しみにしていました。
半分ほどになってきたので、今回取り上げてみました。
開けたての頃はやはり61度という高い度数もあり、トワイスアップまでで加水した方がフルーティーで甘い感じが増して美味しいと思いました。
今回少し経って改めて飲んでみると、ストレートでもかなりフルーティ。アプリコットのようなまったりした甘さ、蜂蜜、ナッツのような香ばしさ(スモーキーさはありません)、少し潮気のようなものも感じます。香りにもありましたが特にフィニッシュにウッディさもあります。あと半年くらいするとさらに良い感じになるのかなあ、と思っています。
正直、開栓直後はストレートで良さを感じるのはなかなか難しいのかなと思いました。
今回、開栓時よりかなり香りも味も豊かになり、さらに育っていくのが楽しみです。
今回のようなバーボン樽だけでなく、今後に向け色々なことが試されていると方々から耳にしております。
今後が楽しみ。蒸留所としても、さまざまな面を真摯に取り組み、より良い成長をされていくことを願っております。
あらためて、Kさん、Mさん、Fさん、ありがとうございました。