
良かったな~ と、未だに余韻を噛み締めるのが先日参加いたしましたべーシスト・
大西隆浩さんのミニライブ&セミナー。
同氏は須藤アキラさん、トシちゃん、浅倉大介さんなどのステージや多数の楽曲
(最近はアニメソングが多いらしいですが)で演奏される東京のスタジオミュージシャンで
あります。
で、ワタクシ同氏のことは存知なかったのですが、友人にスタジオを経営している人が
おりまして、その方と以前から交友があり、この度、2枚目のソロアルバムを発売されるのを
記念して、同スタジオでセミナー&ミニライブを開催される、という運びで「大西さんは
かなりのヘンタイべーシストだから、同じヘンタイで趣味が合うに違いない」とワタクシも
お誘い頂いた次第なのであります

で、手ぶらも何だからとベースを片手に会場に向かいますと15名ぐらいのお客さんに
混じって無心にパナップ・アイスを食べていらっしゃる方がいらして、その方が
大西隆浩さんでありました(笑)
開始前から周囲の方と談笑されており、竹を割ったように清々しくて、快活な方であります。
とはいえ前夜(金曜日)に車で出発してこちらに向かわれると、東名高速が大渋滞であって、
ほとんど寝ておらず、アタマも手も動かない、とのことであります。
さてセミナー開始、というところですが、特に構成やプログラムは無かったようで
「ええっと、それでは”技”の話でもしましょうか」
と、いきなりウルトラC級の「ロータリー+ダブルプル+左手タッピング」や「両手タッピング」
の実演
この辺のスーパーテクニカルな技になりますと、目の前で見ようが、ビデオで見ようが
「・・・は、はぁ・・」の世界でありまして、ふにゃふにゃ、と思っておりましたら
開始15分ぐらいで 「それでは本日ベースをお持ちになられている方もいらっしゃいますので、
こちらに来てくださいますか?」 で、ベースを持ってきてたのはワタクシ独りでありまして、
「どしぇ~」
持参したのはいつもの白ベース。セッティング途中でもちろん話題は江川ほーじんさんと
ラリーグラハムさんになります。(ちなみに大西さんはミュージックマンの5弦です)
とはいえワタクシ、プロの方とベースを弾くのは生まれて初めてで、急に15人とプロが
見つめる前で「弾いてごらん!」といわれても、何をしたらいいのやら・・・
とはいえそこはさすがプロ。テキトーにドキドキバタバタして弾いたフレーズに合わせて、
即座に反応してくださりながら、時折アドバイスを下さいます。
それが適切で、タメになるんだな~
例えば親指アップダウンではダウンの際にもっとアクセントをつけて音を均一にすること
しばし不要弦が鳴ってしまうのでミュートをもっと気遣うこと
スケールの中にコレコレの音を加えても可・・・
など、僅か数分の間に以前から気になってた点や気をくばるべき点をワタクシが云う前に
見つけて(!)丁寧に教えて下さいながら、それでも「いいです!エクセレント!」と
誉めてくださったり、最後は一緒に「POW!」のフレーズをユニゾンで弾いたり、自宅での
何十時間にも相当するだけの密度の事を伝えて下さいました。
この風景、写真が撮りたかったな~
他の会場からの質問も懇切丁寧に教えてくださり、アルバムから2曲ほど超絶技巧曲を
サラリと弾かれたりで約2時間のプログラムは終了でありました。
とはいえ途中の休憩時間も、撤収作業中もちょっとした質問があればすぐにセットアップして
詳細解説、というサービス精神旺盛な方でありました。
そこから一同は大西さんの宿泊ホテルまで移動して、近くの居酒屋で打ち上げ、だったのですが
ワタクシは娘を連れて夏祭りに行く約束をしておりましたのでいけません。
その旨を伝えましたら残念なお顔をされた上で、最後に立ち話で「初対面のアンプ音作り
攻略法」を聞きましたら、「まずワット数とスピーカー径を確認してから・・・」と、
ワタクシは考えた事もない視点からの鋭い指摘ははたまたDIやシールドのメーカー、PUの
電気回路まで話が及び、最後にはワタクシのベースへの推奨ポイントまで、本当に丁寧に
教えてくださいました。
大西さんとお話して1番印象に残ったのは一点一点の技や知識ではなく、何が彼をプロと
させているのか、という点であります。
それは「こんなプレイできるぜぃ!」というお披露目展示技を多数持っている、
「初見でどんな譜面でも弾ける!」という力だけが求められる世界では決して無く
(もちろん必要でしょうが)、大切なのは「他者を慮る気持ち」「思い上がらず学び続ける
姿勢」そして、何より「ベースが、音楽が大好きなこと」なのでありましょう。
ベースという楽器が大好きで、その世界をどこまでも突き詰めてきた、そしてこれからも
進んでゆく、という矜持と決意があるからこそ、誰からのどんな質問でも、明るく、
真っ直ぐに答えることができるのであります。
その上で、同じ楽器を愛好する人の存在がとても嬉しくて、さらには同じ道を歩む
ミュージシャン仲間たちをとても尊敬できて、共にどこまでも求道してゆこうという
強い思いがあって・・・

大西さんのそんな信念が、最新アルバムのサウンドからも伝わってまいります。
ベースを前面に押し出しながらも、全体の楽曲のクオリティはしっかり保っている秀作です。
何回も繰り返して聞いております。
と、いうことで最近「いろいろあって」ちょっと不調であったワタクシのベース環境に、
真後ろから扇風機「強」x10台ぐらいの強力な突風をグォー!!と吹いて、
「悩むなコノヤロー!」と後押ししてくださった大西隆浩さん、ありがとうございました!
大きなパワーを頂戴いたしました!

これからも応援いたします!
そして、精進いたします~!