「コーチ論」


コーチ論


織田淳太郎


光文社新書




来るべき勝負の際に自分の力を100%もしくは

それ以上の潜在能力すらも引き出す方法を探している。


そのひとつとしてメンタルトレーニングの中のイメージトレーニングに注目している。

イメージトレーニングに関しても人様々。

やる選手もいればやらない選手もいる。

リレハンメル五輪(’94)スピードスケート500m銅メダリスト堀井学氏は

周囲にやりすぎと言われるほど究極的にイメージトレーニングを行ったうちの一人。

対して、清水宏保選手はイメージトレーニングやメンタルトレーニングは一切行っていない。


やり方に関しても、

天才と言われた長嶋茂雄氏は自分の中でストーリをつくってしまう。

一打逆転での究極的な場面での起死回生のホームランを打ち、ダイヤモンドを回る自分、

ファンに対してのアクションや、チームメイトとの喜びの分かち合い方、ヒーローインタビューの内容、

その後の報道陣へのコメント、帰宅後の奥さんへの第一声までを、

球場に向かう前の自宅ですでにイメージングしてしまう。

時には試合前の練習で好調時のイメージをした練習を終え、シャワーを浴びて、試合を終えた気になり帰ろうとしてしまったこともある程との事。

究極的なポジティブと言える。

対して究極的なネガティブから入る選手もいる。

元WBC世界Sフライ級王者の鬼塚勝也氏は、最悪の"負"の場面からのイメージで始める。

最悪の結果から原因を一つ一つ取り除いていく方法である。

鬼塚氏のイメージングの根底にあるものは不安や恐怖心。

それを暗示によって払拭しようとするのではなく、逆に在るがままに受け入れることからイメージングする。

鬼塚氏のコメント

「僕は恐怖を友達にすることなんかできません。恐怖は恐怖であり続けるからこそ、本物の恐怖なんです。僕は負けることが恐い。だから、自分が相手になり切って、鬼塚勝也の弱点を探そうとするんです。」


コーチングに関していえば千差万別ということか。

10人入ればそれぞれに違ったコーチングがあって、十人十色ですべてが同じことはありえない。

確かにそうだ。

体格も違えば、それまでの運動経験も違う、考え方や意識構造まで違うんだから。


何はともあれ、自分に適したオリジナルなコーチング方法を見つけることができれば、

未知の潜在能力を引き出すことも可能になる。


修行僧が如く

もっとストイックに。



イメトレだけじゃなく、ウエイトトレとか、バッティングについても書いてあるんで

野球好きな人、スポーツ好きな人には面白いと思います。


(本文引用)

「天才長r嶋茂雄のイメージトレーニング」より

視覚化した空想上の自分を"いまの"自分がごく自然に演じることで、創造のエネルギーが動き出す。