「決断力」
羽生 善治(将棋棋士)
角川文庫
星:☆☆☆☆
タイトルからして今私に必要であろう、これから必要になるであろう
というきっかけで読んだ本。
感想としては、
それまでの羽生さんのイメージって「メガネ君」、「竜王」
しかなかったけど、
この本を読んでかなり好感とゆーか魅力を感じる一人となってしまった。
彼の未知の世界への探究心、未来を切り開いていこうという気迫に現れる人間性、
「定跡を生かすにも、情報に溺れるというのではなく、
まず、“自分の頭で考える”事が先決だと思っている。」
と語る考え方、
思考の観点、自然体とゆーか楽観的な姿勢に見て取れる柔軟性、
は私の目指す自分像にいくつも通づるものがある。
特に、羽生氏の世界観には惚れた。
「将棋は世界に誇れる日本の文化であり、
それはまた日本人の知恵、発想、工夫でもある。
それらは、日本人の遺伝子として今の日本人にも脈打っている。
将棋を通して、日本人の知恵や文化が、
異文化コミュニケーションの大きな武器となり、
国際化に役立つのではないか、
そこから、お互いの共通理解が生まれれば素晴らしいと思う。」
今、スクラップアンドビルド(破壊と創造)と言う言葉が各業界で流行っていると思うが、
破壊することから新しいものは生まれる。
日本の社会は同質社会である意味決断とリスクのバランスが崩れていて
リスクを負わない人がいる一方で、リスクだけを負わされている人がいる。
つまり決断に伴う自己責任が欠如している。
日本を変えたい。
そんな日本なら一度ぶっ壊してみた方がいいんじゃないか?
私はそう思う。
羽生善治氏はこの本をきっかけにお手本としたい方の一人になった。
個人的にはタイトルの決断力云々よりもまず羽生善治氏の人間力に
大いに魅了されたという事のほうが何倍も大きい。
先程の無礼な発言失礼しました。
さて、決断力についてであるが
私個人的にはそんなものは教わるものではないと思うし、
ましてや本を読んだからといって明日から身につくものではないし、
それぞれがそれぞれにそれぞれの立場で決断力を養っていくしかないと思う。
それこそ聖子ちゃんではないが、
自分の中の“ビビッ”とか“ドキドキ”をもっと信じていい。
著者も「直感の7割は正しい」と言っている。
ただそれの裏づけとゆうかプロセスとして、
全体を判断する目、つまり大局観であったり、自己責任を伴ったリスクであったり、
喜怒哀楽といった自己の感情のコントロール、勝負の波に乗れるかどうかの勝負勘、
仲間からの信頼や期待が関わってくるという事で、
結局は自己の鍛錬から磨いて試して経験して反省して工夫して・・・というものなんだろう。
ここでもまた“学習のループ”である。
つまりは、
誰のことでもない自分自身のこと
それを決めるのもまた自分自身
という事なんだろう