File33:Target キ・ソンヨン(奇誠庸) | ソクラテス純情派<格言にrealityを>

ソクラテス純情派<格言にrealityを>

ー現代の著名人やニュースな人々に「善く生きる」という観点から、由緒正しい様々な格言等を引用し、独断的なコメントで自己満足を図る

ソクラテス純情派<格言にrealityを> プロフィール:1989年生まれ。中学高校の5年間、オーストラリアでユースサッカーの教育を受ける。2008年W杯予選でフル代表デビュー。19歳でレギュラーとなる。2009年12月スコットランドリーグ、セルティックと契約。アジアカップ準決勝でPKゴール後、猿真似パフォーマンスを行い物議をかもす。



Message-「大いに屈する人を恐れよ。言動に余裕と味のない人は大事を為すに足らぬ」 by 伊藤博文(1841~1909)
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 準決勝の日韓戦は予想通りの激闘だった。本田が司令塔として攻撃をコントロールし、パク・チソンも代表として最後の戦いに賭けていた。だが思わぬ伏兵が話題をさらうことになる。軽いジョークか、徹底した反日教育の賜か。キ・ソンヨンの猿真似 はアジアサッカーの進化まで後戻りさせてしまった。


 明治の元勲、伊藤博文。16歳で吉田松陰の門を叩き、高杉晋作に命を預け、坂本龍馬を理想とした。彼らと共に生きた伊藤のメッセージには説得力がある。常に誠実、無私。西郷の征韓論を抑えて以来、朝鮮の独立を支援する、というのが彼の一貫した政策だった。東洋に対する想いは強い。李氏朝鮮 の疲弊しきった国状。「わが国が利己主義に至らば、帝国の声望は一朝にして失墜する」という思いを胸に、64歳の老体に鞭打ち、初代韓国統監に着任した。

 だがその伊藤を暗殺した安重根 が、今でも韓国の英雄だ。併合反対派だった伊藤。彼が残したメモには、「韓国の富強の実を認むるに至るまで」と記されていた。


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 今回のパフォーマンスに関しては、韓国内でも非難の声があがっている。もはや韓国が日本にコンプレックスを持つ理由は何もない。液晶テレビ、半導体、携帯、自動車、女子プロゴルフ・・・そして決断力ある政治家。

 日韓併合を厳しく指弾するのは当然だろう。だが同時に伊藤博文について再評価できる、勇気ある政治家やマスコミは現れないものか。


 大韓帝国初代皇帝高宗 はこう述べた。

「伊藤を失ったことは、わが国といわず、日本のみならず、東洋の不幸である。その凶漢が朝鮮人とあっては、赤面のほかない」


 一過性と思われた韓流ドラマの勢いは衰えを知らない。Kポップの嵐も日本中で吹き荒れている。

 異文化交流でも、大事を為すには余裕やユーモアが必要だ。猿真似の代わりに、5,6人並んでKARA のヒップダンスでもやってくれれば、日韓の距離もぐっと縮まったと思うのだが。

 

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