世田谷パグリックシアターは夏休みになると親子で楽しめる演目を上演している。

今回も「18歳以下限定 無料ご招待● ※各回100名限定、先着順(要予約)」ということをやっていたようで、演目は

今回は別役実の「空中ブランコのりのキキ」

別役実の「空中ブランコのりのキキ」「愛のサーカス」という二つの童話と、「丘の上の人殺しの家」という絵本を上手く組み合わせて一本に仕上げました。

主人公キキを演じたのは宝塚出身の咲妃みゆ、3年くらい前に「シャボン玉飛んだ宇宙まで飛んだ」でみて何となく気になってます。途中ブランコを客席に飛び出しそうな大きく漕いでみたり、歌は相変わらず上手かった。

その他ジャグリングやエアリアル、スラックラインなど、サーカスパフォーマンスなども随所に見られて、夏休みの子供は大いに盛りあがってました。

 

今回本当だったら休憩無しで1時間50分の演目だったのだけど、開演して1時間ほど経ったときに例の横浜方面の地震が起きて劇場も結構揺れ一旦上演中止。演目が演目だけに、演者を吊り下げたりする設備の安全確認などで40分ほど休止が入ってしまいました。

終演後のシアタートークもあったため結局劇場を出たのは10時を回ってました。

 

 

 

 

 

 

 

 

初めての劇場、歌舞伎タワーのMILANO-Zaへ

『ふくすけ』は、松尾スズキ作・演出により、1991年に悪人会議プロデュースとして初演、98年には松尾が悲劇をテーマに作品を創り上げる「日本総合悲劇協会」公演で再演、そして2012年にBunkamuraシアターコクーンで再々演されました。  薬剤被害によって障がいを持った少年“フクスケ”をめぐり、様々な境遇の登場人物たちが、底なき悪意と情愛に突き動かされながら、必死にもがき生きる姿を毒々しくも力強く描いた壮大な人間ドラマ。かつてのインタビューで「生まれてきたこと、そして時世に付きまとう不平等や不条理に対する怒りをバネに厄介な作品を進化させる」と松尾が語る通り、ゆるいヒューマニズムを揶揄し、“悪”もまた人の姿であることを圧倒的な筆力で描き出した傑作戯曲です。12年ぶり4度目の上演となる今公演では、サブタイトルを“歌舞伎町黙示録”と題し、台本をリニューアル。フクスケが入院する病院の警備員コオロギと、盲目のその妻サカエの夫婦を軸に、物語は展開します。

 

<あらすじ>

 とある病院の怪しい警備員コオロギ(阿部サダヲ)は盲目の妻サカエ(黒木 華)に歪んだ愛情を抱き、サカエはコオロギを献身的に愛していた。そんなある日、コオロギの勤める病院に、薬剤被害で身体障がい児として生まれ、長い間監禁されていたフクスケ(岸井ゆきの)が保護される。彼を監禁していた製薬会社の御曹司ミスミミツヒコ(松尾スズキ)は逃走し行方不明。  エスダヒデイチ(荒川良々)は、精神のバランスを崩してある日行方不明になった妻マス(秋山菜津子)を、14年も探し続けている。知人からマスは歌舞伎町にいるらしい、と情報を得たヒデイチは上京し、歌舞伎町で出会ったホテトル嬢のフタバ(松本穂香)と自称ルポライターのタムラタモツ(皆川猿時)の協力のもと、マスの行方を追う。  裏社会で暗躍するコズマ三姉妹(伊勢志摩・猫背 椿・宍戸美和公)は、食うや食わずの境遇から歌舞伎町の風俗産業で一発当てて、飛ぶ鳥を落とす勢い。ひょんなきっかけでマスと出会い、生み出した<一度死んで生まれなおすゲーム>輪廻転生プレイが大ヒット。裏社会に影響力を持ち、政界にまで進出しようと企んでいる。  彼らの渦巻く情念は、やがて多くの人々と歌舞伎町自体を巻き込み、とんでもない方向に動き出す…

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 非常に禍々しい毒に満ちた物語で、役者は皆頑張っているのだけど(特に岸井ゆきのはやっぱりすごい)、観終わって3時間かけて何かすごい醜悪なものを観た気がしてます。松尾スズキ、コクーンの芸術監督だし、3年前脚本は別の人で演出だけだった「ラパパンパン」はとても楽しめたけど、人間御破算とか今回のふくすけとか、ちょっとダメだな、僕には合わない。











土居裕子さんのファンクラブからの案内でチケットをゲット。

なのでサイドでしたが前から4列目という、役者の顔の表情までしっかり分かる席で鑑賞。

原作は1967年公開のミュージカル映画「モダン・ミリー」。 

ジュリー・アンドリュースが演じたモダンガール・ミリーが好評を博し高い評価を得たこの作品は、公開から約30年を経て舞台化されました。 楽曲をほぼ一新し製作されたブロードウェイ版は歌と踊りに彩られた上質なミュージカルとなり、2002年にトニー賞作品賞や主演女優賞などを受賞し大ヒットしています。 そして2022年9月、ミリー役に朝夏まなとを迎えシアタークリエで上演。 心に残る数々のソングナンバー、華やかなダンスで連日お客様の大きな拍手と笑い声に包まれ、大好評を博しました。

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<あらすじ>

1920年代のニューヨーク。「大切なのはロマンスよりも理性!」をモットーに、モダンガールに憧れて田舎町から出てきたミリーは、下宿先で知り合ったドロシーや偶然の出会いを繰り返すジミーと仲良くなったり、玉の輿を狙って就職した会社の社長・グレイドンに猛アプローチをかけたり、世界的歌手マジーのパーティーに参加したりと新しい生活を楽しむ。  そんな時、ドロシーが行方不明に!下宿先の女主人ミセス・ミアーズが、身寄りのない彼女を誘拐したと知ったミリーたちは、ドロシー救出作戦を決行!  果たしてミリーたちの運命は!?そして、ミリーが見つけた本当に大切なものとは――。

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冒頭、田舎娘の出で立ちで登場したミリーが一人で歌い早変わりでモダンガールになって周りを従えて歌うオープニングナンバーで、タイトルロールの朝夏まなとの歌が安定しない。彼女をミュージカルで観るのは今回初めてだったのだけど、調子悪かったのかなあ。「ローマの休日」のアン王女や、「天使にラブ・ソングを…」のデロリスとか、人気ミュージカルの主演をしているので期待してたのだけど。取り囲む周りの俳優陣が田代万里生、廣瀬友祐、土居裕子、一路真輝と歌ウマばかりで持ち歌を朗々と歌うので、最後まで不安定さが気になって仕方なかった。田代万里生も一カ所二幕の見せ場のデュエットソングで、歌い始めたら喉に痰が絡んだようなガラガラした雑音が入り続けて、かといってゴホンとスッキリさせるわけにも行かなさそうで辛そうでした。

 

今回初めて知ったミュージカル男優の廣瀬友祐は、長身でイケメンで、身体能力は高いし、真面目な演技とコミカルな演技の振り幅は大きいしで、会場の笑いを一人で稼いでいました。今後も注目していきます。

でも総じて幸せな気分が味わえるミュージカルで良かったです。