出演者に惹かれて買って観たのです・

19世紀 英国 ロンドン塔(Tower of London)地下3階には 光を通さない分厚い鉄扉の独居房があった

そこには一人の囚人が幽閉されていて 囚人の周囲には、不思議な指示が出されていたという・・・

 “牢屋番は耳の不自由なものにせよ”  

囚人番号252号・・・ 彼は「絶対に声を聞いてはならない囚人」と呼ばれていた・・・

 

プレミア音楽朗読劇、ということで演者三人、山寺宏一、林原めぐみ、上川隆也は同じ場所で台本を朗読し、

その後方で4人の生バンド(ピアノ、バイオリン、チェロ、パーカッション)が生演奏という

リアルなラジオドラマ、という感じ。

 

名声優の皆さんが演じることは最小限にして声での演技に専念をされるので聴き応えはあるのだけど。

「天才的な話術の達人であり、人を魅了し、時には相手を催眠状態に陥れてしまうと言われている。そのことから、現在は「会話してはならない囚人」として収監されている。」という程の人物という話の内容ではなかったし、成人女性とその子供時代の少女の二役の林原めぐみは、その演じている少女像が幼すぎる小学校低学年の感じで、筋立ての中では12〜13歳と言うことだから小学校高学年から中学生くらいだからもっと大人びた声であるべきだと思った。何か子供と大人の声の使い分けの技術と言うことで違いを出そうとあえて幼女にしたのかもしれないけれど。

 

 

 

 

 

 

野田秀樹の新作「正三角関係」

物語の発射台は、『カラマーゾフの兄弟』。

19世紀ロシア文学を代表するドストエフスキーの最高傑作を入口に、野田は「日本のとある場所のとある時代の花火師の家族」、つまり「 唐松族 からまつぞく の兄弟」の新しい物語を創り上げた。 

この芝居は、父殺しという“事件”を扱ったサスペンス。 

舞台は、日本のとある時代。物語はある花火師一家の三兄弟を軸に展開する。 

三兄弟は、長男が花火師。次男が物理学者。三男は聖職者である。 

この長男と父親が、一人の“女”を巡る三角関係を織り成し、“父親殺し”へと発展する……

 

長男が松本潤、次男が永山瑛太、三男が長澤まさみ

その他出演メンバー、前に観た「兎、波を走る」もだけれど、とにかくよく動いて走る

で、前作「兎」が「不思議の国のアリス」をパロディーで扱ってるのかと思ってるうちにいつの間にか北朝鮮による拉致問題になってしまったように、今回は「花火師」の話がいつの間にか長崎原爆投下の話になっていました。

 

言葉遊びもちりばめられた伏線も、1回観ただけじゃなかなか分からない。

来年辺りWOWOWでやったらまた見直さないと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「母と暮せば」も2018年に初演、2021年に再演され、今回再再演。主役の富田靖子と松下洸平は一緒。

過去2回は比較的チケットも取りやすかったのだけど、今回はモタモタしてたら発売初日で完売。

この数年の間に松下洸平人気が爆発した影響ですね。

 

結局今回はチケットの再販サイトで、うちに出されている方と上手くマッチングして初日の公演チケットを運良くゲット

(もちろん定価で)

去年の夏に松下がでた「闇に咲く花」は出演が前面に打ち出されてはいたけれど芝居の中では途中だけ登場のちょい役的な出番だったのに

今回は二人芝居で最初から最後まで出ずっぱり。ファンにはたまりません。

実際台詞回しから身のこなしまで、松下洸平が堪能できます。

(この役は本当にあってると思う)

母役の富田靖子は頑張っているんだけど、ちょっと違う感が、、、

じゃあ誰なら、と言われてもパッと出てこないけど、あと少しかな。