脊柱全体は、起立位で接合した脊椎(重力に対してバランスをとり、しかも動きが可能)が、1つずつ重なり合った機能ユニットすべての総計として描くことができる。

側面から観察すると、静的脊椎は3つの生理的カーブを持っている。
イメージ 1




腰椎、胸椎、頚椎の3つのカーブとも
バランスをとり、
各々のカーブの偏心荷重に
対抗するため
重心の中心線を横切らなければならない
(図1)

腰椎は斜面でバランスをとっており
重心線上でバランスを再獲得するために
前彎カーブを形成し、
その傾斜角度(腰仙角)は
骨盤との関係により変化する。

A-生理的なもの
B-腰仙角の増大
Cー腰椎前彎が平坦化した腰仙角の減少

イメージ 2
腰仙角

仙骨の上縁に沿って引かれた線を
直角三角形の斜辺として水平線を引いて計測される。
最適な生理的腰仙角は約30度とされる。





仙骨は堅固に両側の腸骨に附着し、
これらの骨が骨盤を構成しながら
1つのユニットとして一緒に動き

寛骨臼ソケットに丸い大腿骨頭とでできた
2つのボールベアリング関節の間で
回旋の様式でぐるりと回ることにより前後に回旋し、

同時に仙骨の角度(仙骨角)を変化させる。




骨盤角が腰椎の起点角度を決定し、腰椎の彎曲度に影響を与えるように、
腰椎前彎角度も上にある胸椎のカーブに影響を与える。

胸椎ではほとんど前後への屈曲伸展がないので
その均衡を保つためには胸腰椎以降部(T12~L1)で全体が動くことにより
バランスをとっている。

残存している脊椎のバランスは、頂点で頭のバランスをとり、
重心線でそれを維持する頚部において達成される。


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いくら専門書の文章を抜粋しているとはいえ、この理屈っぽいことと言ったら、、、、

しかし、こうでないと説明が付かないので仕方がない。

それにしても、ちょっと簡略化しすぎたかも。