2022年のF1マシンのポーパシングを巡る話が錯綜しています。
先日出された技術指令の中にフロアを吊り下げるステーについて2本まで許可するという項目があったようです。
何も考えずに付けるとしても、車体側とフロア側にステーを取り付ける加工が必要な訳で、そんなに簡単では無いと思うのですが、メルセデスだけが僅か1日か2日で対応して来た事で、事前に知っていたのでは無いかと疑いの目で見られています。
更に、技術指令より上位のレギュレーションでは1本しか認められていない事から、他チームからのクレームでレギュレーション違反に問われる可能性が高いと判断してか自発的に1本に戻して来ました。
言ってみれば、レギュレーションは憲法で技術指令はせいぜい条例といったところでしょうか?
メルセデスはポーパシングは解決したと言ってのですから、ステーの追加など要らない筈ですけどね。
バウンシングは未解決のままですが、リアサスの制限でこれ以上車高を上げられない(=バンピーな路面でのバウンシングは解消できない)とハミルトンが言っているようです。
バクーの後、チームストラテジストが「バクーではセッティングを責め過ぎた。もうこんな攻めたセッティングにはしない」とが言っていたのですが。攻めたセッティング=ギリギリまで車高を下げた、でしょうから、矛盾してますよね。
もしハミルトンの言っている事が事実だとすると、今後のレースでバクーのようなバウンシングが出て、FIAより車高を上げろという指示が出ても現状のままでは対応出来ないという事になります。
これは勝手な憶測ですが、一律車高を上げさせる事を狙ったものの、問題のあるマシンだけ車高を上げる技術指令が出た事によって、自分達が最も不利になる事が確定した為、指示を回避する目的でこれ以上車高を上げられないと言い出したのだと思います。
今年は予算上限もあり、FIAもおいそれと車高を上げられるサスを開発しろとは言えないでしょうから。
本当に上げられないのか確認くらいはするでしょうけど。
次戦はバクーなどよりはスムースだけどバルセロナよりはバンピーと言われるシルバーストーンです。
レッドブルもメジャーアップデートは今後無いと言ってますが、果してどちらに転ぶのでしょうか。