モナコから2週間、今日からアゼルバイジャンGP~カナダGPの連戦が始まります。
日程組んだ人は世界地図見た事無いのか?という気もしますが、見ている方にとっては連戦はいいですよね。
バクーのコースは下図のように狭くて比較的低速な旧市街地コースと最高速がものを言う新市街地コースからなっています。
今シーズンは、回頭性が良くコーナーが速いフェラーリと直線番長でアンダーステアの強いレッドブルという見方をされていましたから、旧市街地で速いフェラーリ、新市街地で速いレッドブルという見方がされると思うのですが、ここに来て、お互いが短所を潰して来ている印象です。
それぞれの特徴を整理すると、
フェラーリ
・アンダーとかオーバーとかでは無く、回頭性が良い
・ドラッグが大きく最高速が伸びない
これは想像ですが、ホイールベースが短めな為、回頭性が良く、その代わりフロア面積が小さく、フロアでのダウンフォースが少なめで、ダウンフォースをウイングに頼る為、ドラッグが大きいのでは無いかと思っています。
小さめのリアウイングを投入してドラッグ(=ダウンフォース)を減らそうとしていますが、相対的にフロントのダウンフォースが増え、益々曲がる車になる一方、リアのスライドが大きくなる事で弱点の1つでもあるタイヤのデグラデーションが気になるところです。
レッドブル
・昨年までのテールハッピーなマシンと違いアンダーステアが強い
・フロアでのダウンフォース量はトップクラスで、その分ドラッグを減らせ
最高速が伸びる
モナコでペレスが勝ったことで、突如今年のマシンはフェルスタッペン向きではないという事になってしまいました。
モナコ前はそんな話は出てなかったような気がするのですが。
また、レッドブルは相変わらずダイエットでタイムを稼ごうとしているようです。まだ5kg減らす余地(最低重量を5kgオーバーしている)があるみたいですね。
バルセロナではダイエットのし過ぎでDRSが不調になったようですが、ここでDRSが開かないと抜かれ放題になってしまいますから、治っていると良いのですが。あとはフロントのダウンフォースをもっと付けないといけませんね。
その他では、ポーパシング対策でサスをガチガチにしたら、バンピーなモナコで跳ねまくったメルセデスがまあまあバンピーと言われるバクーで飛び跳ねずに済むのか、去年速かったアルファタウリが今年も速いのかなど、見どころは多いです。
マシン的に昨年までの傾向を引き継いでいるとは限りませんから、難しいところですが。