先日、最近、ホンダの4WDの記事が多いんですけど。を書いたのですが、新型ノア/ヴォクシーの4WD(e-Four)で気になる記事を見つけました。
初のプラットフォーム刷新は新型ノア/ヴォクシーの走りをどう変えた!?
これによると、
E-Four=4WDも、モーター出力が向上し、4WDの作動領域、リヤへのトルク配分を拡大(前後トルク配分は60:40から20:80まで可変)した最新版である。
(中略)
さて、まず走らせたのは、ハイブリッドのS-Zグレード(2WD)だ。スペックは、1.8Lエンジン98ps、14.5kgm、フロントモーター95ps、18.9kgm、リヤモーター41ps、8.6kgm。
2WDにリアモーターは無いので、4WDの間違いか、搭載していないリアモーターを書いてしまったか、どちらかですが、前後トルク配分※1は60:40から20:80 という事なので、おおよそ100ps : 40ps※2 ~ 10ps : 40psの間で変動するという事になります。
※1 : 前後トルク”配分”となっていますが、1つのものを前後に振り分けている訳では無いので「前後トルク比率」というのが正しい様に思います。
※2 : "トルク”配分なので、馬力では無いが、こちらの方が分かりやすい気がしたので、馬力にしています。
前回、下記のような図を描いたのですが、新型ノア/ヴォクシーでは、FF時やトルクが前よりに配分されている時は140psの車なのに、後ろよりに配分されると最大50psの車に成り下がり、90psが無駄になってしまうようです。
これがメカニカルに分配する方式の方が良いのでは?と思う根拠です。
トヨタ初のBEVであるbZXはFFは150psのモーター、4WDは前後80ps、計160psのモーターを搭載し、バッテリー容量は同じで航続距離は4WDの方が長い事になっています。
また0発進加速も4WDの方が良いみたいなので、トルク配分(比率)は不明ですが、基本的に常に4輪にトルクを掛ける設計になっているようです。
バッテリーやモーターの大きさで左右される重さが大差無ければ、4WDの方がロスが少ないという事なんでしょうね。
新型ノア/ヴォクシーより遥かに無駄は少ないとは言え、前よりに配分したり、後ろよりに配分する事で、どうしても無駄は出てしまいます。
FFモデルをベースにリアにトルクを配分する機構を追加するコストや重量とモーターを小型化して2つ搭載した場合の重量との比較になるのでしょうが。