いよいよ今日の日本時間17時から3日間の予定でバルセロナテストが始まります。
バルセロナテストは、テレビやインターネットでの生中継、ライブストリーミングが行われず非公開で開催されますが、ライブテキストで情報を提供してくれるサイトもあるようです。
各チームとも新車発表会で公開したレンダリング画像とシェイクダウンで走らせた実車がかなり異なるなど、手の内を隠しまくっています。
レッドブルなどは、レンダリング画像ではフロントサスペンションがプッシュロッドだったのに、実車はプルロッドなど、もう全くの別物のようですし。
アルファタウリAT03も実車ではフロントノーズが公開されたものよりかなり幅広に見えます。
更にリアサスが実はプッシュロッド!
アルファタウリのリアセクションはレッドブルから購入しているはずですから、レッドブルのリアサスもプッシュロッド!という事になります。
という事は、こうなりますね。
プル/ブッシュ : マクラーレン、レッドブル
プッシュ/プッシュ : アルファロメオ、アルファタウリ
プッシュ/プル : メルセデス、フェラーリ他残り全チーム
今年のマシンはグランドエフェクトカーとなった事で、フロアやサイドポッドの造形にチームによってかなり違いがあるようです。
下図は2020年のマシンに対して2022年のマシン(ショーカーのもの?)でどの部分で何%ドラッグとダウンフォースが増減するかを示したものです。
青がダウンフォース、赤がドラッグですが、各部分で、ドラッグ最小化を目指すのか、ダウンフォース最大化を目指すのか、そしてどの部分を最重要と考えるのかといった事が、サイドポッドの形状などの違いに表れているのだと思います。
そしてホイールベースも昨年の最短マシンより短い値が制限値となっています。
昨年最長のホイールベースを採用し、ホイールベース短縮で最も影響を受けると思われるメルセデスが昨年のコンセブトを踏襲したサイドポッドを採用して来ました。
これが最適解なのであれば、各チーム、コピーして来そうなものですが、そんなチームは無いようなので、他のチームが最適解では無いと考えている事が分かります。
(ウイリアムズは比較的メルセデスに似ているのかも知れません)
そのメルセデスですが、
・外すチームが居ても不思議では無い
・PUはほぼ新設計
・風洞実験時間でフェラーリは0.2秒のアドバンテージ
・一度外すとキャッチアップが大変
と色々言っています。
PUの話以外はその通りなんでしょうが、なんだかW13が失敗作だった時の予防線を張っているような気がしてなりません。
いずれにせよ、間もなく現時点での競争力がある程度明らかになります。
そして、バーレーンではこれまで通り公開でのテストとなる予定です。
たのしみですね。
PS.
既存ユーザーは取り敢えず料金据え置きのDAZN for docomoでバーレーンテストを配信してくれませんかね?