日本時間の昨夜、F1 2021 最終戦アブダビGPの決勝が行われました。
一昨日の予選でポールポジションを獲得したものの、2番グリッドのハミルトンにロケットスタートを決められ、2位に後退したフェルスタッペン。
1度はインを突いて抜いたものの押し出されたハミルトンがコース外をショートカットして順位を回復。
このショートカットにレースコントロールは審議不要の判断。
2位のまま約12秒差で迎えた53週目、ラティフィがクラッシュして、セーフティカー。
この隙にフェルスタッペンはソフトに交換、ハミルトンは30周以上走ったハードのままステイアウト。
このままレース終了になるかどうか際どいタイミング。
セーフティカーでタイム差が無くなるはずが、周回遅れを抜いてはいけないとのお達しが!
だとすると、1周のうちに、周回遅れ5台を処理して、更にハミルトンを抜かないといけない。
それを無線で知らされたフェルスタッペンは「やっぱりね。典型的な判断だね。」と毎度のメルセデス有利な裁定に精一杯の皮肉。
レッドブル陣営からは、マイケル・マシに周回遅れを抜いてはいけない理由は?と無線が入る。
その直後、抜いても良いという御沙汰が!
そして1周残してセーフティカーエンディング。
これで、使い古したハードを履いたハミルトンのすぐ後ろから新しいソフトで襲い掛かれる!
慌ててメルセデスがマイケル・マシに「それは間違ってる!」と猛抗議。
ハミルトンはコーナー毎にスローダウンして、フェルスタッペンに自分を追い抜かせようと汚いドライビングを繰り返し、ノーズが少し出たりしたものの、フェルスタッペンもすぐ後ろに下がる。
ラスト1周、フェルスタッペンがハミルトンを抜き、そのままトップでチェッカーを受け、ホンダラストイヤーにタイトルを決めてくれました。
そして、角田選手も今週末は全セッションでガスリーを抑えて4位入賞。
3位のサインツと0.5秒差だったので、もう1周あれば、3位表彰台も有ったかも。ガスリーは角田の後ろの5位でした。
いやー、諦めかけていただけに、嬉しいですねー!
最後の最後に、マイケル・マシがこれまでの貸しをまとめて返してくれた感じです。
これまでしてくれなかったフェアな判断をしただけだけど、ありがとう、マイケル・マシ!
そして、おめでとう、レッドブル!
おめでとう、フェルスタッペン!!
おめでとう、ホンダ!!!
メルセデスは、周回遅れの車の処理が変わった事、セーフティカー中にフェルスタッペンがハミルトンを追い越し(掛け)た事について、抗議したそうですが、棄却され、結果が確定したそうです。
それでも、なお、上訴するようですが。
前者は何が正しいのか分かりませんが、あれが無ければ盛り上がりに欠けたGPになっていた訳で、エンターテイメントとしては正しい判断だったと思いますし、後者は抜かそうとしたのではなく、抜かさせようとした結果ですから、ただただハミルトンの汚さが際立つだけで、晩節を汚すことは無いような。