e-Powerでコンパクトカー販売台数No.1に躍り出た日産ノート。
現行モデルはe-Power専用モデルになり、本日ノート オーラという上級モデルが追加されました。
現行ノートについて、ちょっと疑問に思っている事があります。
それは4WDについてです。
先代ノート e-Powerのパワートレインは、2WDが以下のような仕様でした。
発電専用エンジン HR12DE型
58 kW (79PS) /106 N·m (10.8 kgf·m)
走行/回生用モーター EM57型
80kW(109PS)/254Nm(25.9kgfm)
エンジン出力/モーター出力は72.5%です。
4WDになると、リアに4.8PS/15Nmのモーターが追加され。
発電用エンジン 79ps/106Nm
モーター 113.8ps/269Nm
となり、この時のエンジン出力/モーター出力は69.4%です。
モーターの出力を136psに上げたNISMOではエンジンも83psに上げていて、同じモーター出力のセレナでは84psに上げていますが、常時リアモーターを駆動する訳では無いので79psのままで問題無しという判断なのでしょう。
(参考)
NISMO エンジン出力/モーター出力 61.0%
セレナ エンジン出力/モーター出力 61.8%
現行ノート 2WDは
発電用エンジン 60kW(82PS)/103Nm(10.5kgfm)
モーター 85kW(116PS)/280Nm(28.6kgfm)
エンジン出力/モーター出力 70.7%
なのに対し、現行ノート 4WDは
発電用エンジン 60kW(82PS)/103Nm(10.5kgfm)
フロントモーター 85kW(116PS)/280Nm(28.6kgfm)
リアモーター 50kW(68PS)/100Nm(10.2kgfm)
モーター計 135kW(184PS)/380Nm(38.8kgfm)
エンジン出力/モーター出力 44.6%
となります。バッテリー容量は2WD, 4WD共通です。
オーラ 4WDに至っては
発電用エンジン 60kW(82PS)/103Nm(10.5kgfm)
フロントモーター 100kW(136PS)/300Nm(30.6kgfm)
リアモーター 50kW(68PS)/100Nm(10.2kgfm)
モーター計 150kW(204PS)/400Nm(40.8kgfm)
エンジン出力/モーター出力 40.2%
4WDで単純に足すのは正しく無いとは思いますが、疑問な点は、エンジン出力(発電能力)はこれで足りるのか?です。
これで良いのなら、元々のエンジンがオーバースペックで、要件的には1.0Lや軽のエンジンで十分だったのでは?という気もします。
これで良いなら、ホンダのe:Hevももっと小さいエンジンで良いのでは?という気もしますが、あちらは高速走行時にエンジン直結モードかある関係で、エンジンサイズは高速走行要件で決まるので。
e-Powerはそんな事はしていないのですから、バッテリー切れを起こさないだけ発電出来れば良いはずです。
更にどの自動車マスコミもこの点について疑問を呈していないのも不思議です。
本当のところはどうなんでしょうね。
2WDと同じエンジンとバッテリー容量で問題無い理由、2WDのエンジンがオーバースペックでは無いと考える理由など、メーカーの説明を聞いてみたいものです。