1995年にインディ500を制し、CART総合優勝のタイトルを引っ提げて、1996年にF1デビュー、1997年にウイリアムズでF1チャンピオンになったジャック・ヴィルニューブが以下のようなコメントをしているようです。
「ホンダのF1エンジンは4レース以上は持たない」とヴィルヌーヴ
スペック3はハンガリーGPで既に5レース目ですから、算数も出来ないのか?と突っ込みたくなりますが、ヴィルニューブはホンダに対して、良く言えば厳しい、悪く言うと悪意すら感じるコメントが以前から多いような気がします。
ヴィルニューブは下記表の通り、B・A・Rで4年間ホンダのエンジンを積んで走っています。
元チャンピオンというのが恥ずかしくなるような成績で、決して良い思い出では無いとは思いますが、B・A・Rというチームが元々は体育教師でヴィルニューブの個人マネージャーというだけの人間がチーム代表を務めていたようなチームで、シャシーを作っていたレイナードも2002年に倒産していますから、成績の低迷は体制とシャシーにあったように思います。
ヴィルニューブが離脱した2004年にはバトンがドライバーズランキングで3位に入りましたから、ホンダのエンジンはそこそこの競争力だったのでは無いかと。
エンジンという意味では、ウイリアムズの3年を除けば、B・A・Rの1年目のスーパーテック、ルノーR24時代(3レースしか走っていませんが)とルノーエンジンを搭載して屈辱の0ポイントシーズンを2度送っていますから、ルノーの方が嫌いでも良さそうなものです。
などなど、ヴィルニューブがホンダに辛く当たる理由が良く分かりません。
自分が抜けた2004年、突如B・A・R 006 ホンダが競争力を発揮し出したのが気に喰わないのでしょうか?
個人的にはヴィルニューブというドライバーを余り評価していません。
あの頃のウイリアムズは2人のドライバーのうちどちらかがチャンピオンという位の車で、言ってみれば今のメルセデスのような車でした。
が、今のメルセデス程の速さ/強さは感じませんでした。
キャリアの終盤とは言え、マッサやハイドフェルドといった速いけどチャンピオンクラスとまでは言えないチームメイトに負けているのも頂けません。
一番大きいのは、チーム・ヴィルニューブとも言えるB・A・Rを立ち上げながら、成功の兆しすら感じさせずに途中で放り出した事でしょうか。
どちらにしても、今後はお手柔らかにお願いしたいところです。