大晦日に開催予定の格闘技イベントRIZIN.14で、フロイド・メイウェザーと那須川天心が対戦するようです。
と言っても、「戦う」という事だけしか決まっていないようで、ウェイトもルールもこれからみたいです。
フロイド・メイウェザー(正確にはフロイド・メイウェザー・ジュニア)はボクシングで5階級を制覇し、無敗のまま引退した、良い意味でも悪い意味でもレジェンドです。
(内縁の妻への暴行で実刑判決を受けています)
プロでの戦績は50戦50勝無敗。
制覇した団体/階級は、以下の通りです。
WBC世界スーパーフェザー級
WBC世界ライト級
WBC世界スーパーライト級
IBF/WBC/WBO/WBA世界ウェルター級、WBAはスーパー王者
WBC/WBA世界スーパーウェルター級、WBAはスーパー王者
一度引退した後、50戦目として世界最大とも言われる総合格闘技団体UFCで史上初の二階級同時王者(ライト級とフェザー級)のコナー・マクレガーに10R TKOで勝利しています。
この試合はボクシング・ルールで行われ、マクレガーが夫人の産休に9カ月近く付き合ったのちの復帰戦でしたので、TKOという結果は両者の実力を反映しているとは言えないかも知れません。
一方の那須川天心は20歳のキックボクサーです。
キックボクシングは団体が乱立していてチャンピオンであっても本当に強いのか良く分からない事が多いのですが、18歳の時にムエタイの二大殿堂の1つであるルンピニー・スタジアム現役王者に1ラウンドKO勝ち、19歳で2階級上のムエタイ王者に勝利した実績を持っています。
また、那須川天心が小学生の時くらいからプロボクシングの世界王者達も「ボクシングでも絶対世界チャンピオンになれる」と才能は認められていたようです。UFCからもオファーされているようですね。
先日は総合格闘家 堀口恭二とキックボクシングの試合を行い判定で勝利したのは記憶に新しいところです。
さて、この戦い本当に実現するんでしょうか?
ルール未定のメイウェザー狂騒曲。那須川天心と大晦日RIZINで対戦!
によると、打診して来たのはメイウェザーの方なのだそうです。
メイウェザーはどうしたんでしょう?
マクレガー戦のファイトマネーが1億ドル、昨年の年収は2億8500万ドルで、可処分所得で100億円以上あったはずなのに、使い切ってしまったんでしょうか?
RIZINがファイトマネーを払えるのかも心配です。
向こうがオファーして来た話で、那須川にマクレガーほど知名度が無いとは言え、前回が100億円以上だったのですから、今回も数十億円の後半は要求するでしょう。
PRIDEを売却した時の残金で支払うと言っているようですが、PRIDEが消滅したのは11年前です。
11年間も数十億ものお金が手付かずで残っていたとは信じ難い話です。大体、そんなお金を寝かせておいて、何に使うつもりだったんだ、という話です。
更にウェイトも問題です。
那須川は過去戦った一番重い体重でもボクシングで言うフェザー級、メイウェザーはキャリアのスタートですらスーパーフェザー級で直近はスーパーウェルター級ですから、10kg前後の差があります。
これだけ差があると、メイウェザーは負けられないどころか完勝しなくてはいけないでしょうから、ルール的にも無理難題を吹っ掛けて来そうな気がします。
日本人であれば、不利な条件を受けて立つところに美学を見出すかも知れませんが、メイウェザーがやっているのは武道では無くビジネスですから。
個人的には、4:6くらいで土壇場でキャンセルになりそうな気がしています。
仮に実現しても、猪木vsアリ戦以上の正規の凡戦と言われてしまいそうですが。