F1 ホンダ絡みで何点か。 | masashik0305のブログ

masashik0305のブログ

ジャンルを問わず、思い付いた事、気になった事を書いていきたいと思います。

とは言え、自作PC関係の話やF1関係の話、ドラマの話なんかがメインになると思いますが。

ライバルチームやチームのドライバーから評価の高いホンダPU スペック3、個人的にはその実力の片鱗も見せて貰っていないと思っているのですが、そのホンダ絡みで幾つか気になった事を。

 

1. 残り1シートは誰のもの?

 

ガスリーの後任としてクビアトの復帰は決まっているものの、もう1つのシートは未定のトロロッソ

 

アメリカGPと前後して、かつてはレッドブルの育成ドライバーのひとりで、2012年(当時16歳)にこのプログラムから放出されたアレクサンダー・アルボントロロッソのドライバー候補として急浮上しています。

 

トロロッソのシートが2つ共空いていた8月23日時点で、アルボンはF2ランキング3位、こんな記事が出ています。

 

アルボンも来季トロロッソの候補に名乗り「もっと良い走りを見せないと!」

 

アルボンには有力なパーソナルスポンサーが付いておらず、F1で現実的に狙えるシートは持参金が不要な、メルセデス、フェラーリ、レッドブル(とトロロッソ)だけと認識しているようで、トロロッソのシートに座りたいが、(かつて放出されたから?)ヘルムート・マルコ博士から評価されていないと感じているため、F2でより良い成績を残さなければならないと思っている、というのが記事の主旨でした。

 

それから約1ヶ月後、トロロッソのシートを諦めたらしく、アルボンフォーミュラEの日産e.damsと2019年のドライバーとして複数年契約したことが発表されました。

アルボンのチームメイトはブエミ。

ブエミがトロロッソのシート合わせをして、移籍か?と話題になった時、マルコ博士は「ブエミはフォーミュラEの契約があるから」と移籍を否定していましたね。

 

10月に入り、トロロッソのドライバー候補にアルボンが入って来ます。

ウェーレインがフォーミュラEのチームと契約した事で、アルボンの優先順位が上がったようです。(アルボンも契約済みですけど?)

 

10月17日になると、トロロッソe.damsと交渉していると報じられました。

 

アルボン本人はF1に乗りたかった訳で、フォーミュラEのテストを欠席するなどしています。

 

そして、今季トロロッソをドライブしているブレンドン・ハートレーもついに来季について悲観的とも取れるチームを批判するコメントを出したのが、10月19日(金)の事です。

 

アメリカGPの決勝当日、e.damsが契約のあるアルボンを引き抜こうとするトロロッソに怒りを見せながらも、F1に行きたがっているアルボンの未来も大事にしたい的なコメントをし、今日はe.damsアルボンの代りとなるドライバーを探している事が報じられました。

アルボンがF2で所属しているのはDAMSで、言ってみれば、ヘルムート・マルコが見捨てたアルボンを育てたのはDAMSという感じにもなっていますから、怒るのは当然です。

 

とは言え、代役が見つかれば、e.damsの怒りも多少落ち着くでしょうし、アルボンは希望が叶い、トロロッソもまぁ満足、という結果になると思われたのですが、数日前に来季のシートを諦めたような発言をしていたハートレーが、アメリカGPで上位2台の失格で9位2ポイントを獲得した事で持ち前のスーパーポジティブさが復活、下記のような事を言い出してしまいました。

 

ブレンドン・ハートレー、トロロッソ・ホンダ残留に手応え

「チームメイト(ピエール・ガスリー)を倒さなければならないとメディアで読んだ。シンガポールではチームオーダーが出されるまで僕が前にいたし、ロシアでもクルマが故障するまで僕が前にいた。鈴鹿では予選で僕が前だったし、ここでも僕が前にいた」


ハートレーは、2車の失格が無ければ11位でしたが、その11位でも「今日のハートレーは頑張っている」との評価でした。

要するに入賞圏内に入れば大健闘というのが周囲の評価なのだと思います。

現時点では、速いと驚かれるハートレーと遅いと心配されるガスリーという感じで、速くても驚かれないようにならないと、ハートレー残留というのは無いように思います。

 

そもそも、ここまで引っ掻き回して、ハートレー残留、なんて話になったら、今後ヘルムート・マルコと交渉の席に着いてくれるチームが無くなる事、疑いなしです。

 

2. 過度な期待は禁物

 

レッドブルホンダのパートナーシップが発表された時、レッドブル首脳は初年度である2019年にいきなりタイトルが狙えるとは思っていないとコメントしていたように思うのですが、ホンダPU スペック3の改善度を見て、考えを改めたようです。

 

2019年にはホンダPUでF1タイトルを狙えるとレッドブル首脳

 

来季のホンダPUが今年の延長線上にあるのであれば、信頼性やドライバビリティという点では期待を大きく裏切ることは無いと思いますが、パフォーマンスという点では、今年に入ってのゲインと同じだけのゲインが得られるかは甚だ疑問です。

 

来季、走り始めてから、タイトルを狙えるというのなら分かりますが、メルセデスやフェラーリもシーズンオフに寝ている訳ではありませんから、現時点で過度な期待は禁物だと思います。

 

ルノーも今季までのPUでは構造的に大きな向上は望めないとして、来季は大幅に変えてまるようですので、信頼性に疑問は残りますが、パフォーマンス的には抜き返される可能性も高いと思います。

 

そのルノーPUの信頼性に関連して、アメリカGPでエナジーストアの問題と思われるトラブルでリタイヤとなったリカルドについては、ヘルムート・マルコが以下のようにコメントしています。

「彼には電気系の問題が発生してしまったんだ。ダニエルが気の毒だよ。彼はこれからまた2年間にわたってこういう問題に耐えていくしかないんだからね」

 

そんな事は、リカルドが一番分かってるはずです。

だから、鈴鹿で絶叫し、アメリカでは壁を壊すほど殴ってしまったのでしょう。

ですが、来季のルノーPUが壊れまくるとは限りません。

可能性が高いとは思いませんが、全くの新設計で壊れずパワフルなPUが出来上がるかも知れません。

 

何にしても、ヘルムート・マルコは最近お騒がせおじさんになってますよね。