昨日終わった日本GPですが、舞台裏では色々あったようです。
ホンダはロシアGPの金曜日にステップ3のPUを投入しましたが、ダイナモ上では発生していなかったシフトチェンジ時のオシレーション(振動)の為、土曜日以降、元のステップ2に戻しました。
それからキャリブレーション※を行い、日本GPに臨んでいます。
田辺TDは「キャリブレーション※を最適化して迎えたい」とコメントしていました。
※今回の件に関係して、キャリブレーション(calibration)を「基準値と測定値の差の測定」としていた記事をどこかで見掛けました。
確かにcalibrationの訳は「較正・校正」で、「較正・校正」の意味は「基準値と測定値の差の測定」なのですが、元のcalibrationには調整という意味も含まれています。
田辺TDのコメントも「測定を最適化して」では意味不明ですが、「調整を最適化して(最適に調整して)」であれば理解できます。
そうして日本GPの金曜日を迎えた訳ですが、オシレーションについて大きく改善したものの、最後の微調整はFP1、FP2の結果で行う予定だった模様です。
が、ガスリーは燃料タンクのトラブルでFP2を満足に走れなかった為、最終的な微調整が出来ないまま、土曜日の予選に入ってしまったそうです。
土曜日の走行の結果、最適解を見いだし、それに向けた調整の申請をFIAに対しホンダが申請し、一度は却下されたものの、再申請で承認されて日曜の決勝となりました。
そして、スターティンググリッドについた後に、その変更申請は認められないと口頭で指示があったそうです。
F1 Topic:日本GP決勝グリッド上でFIAからトロロッソ・ホンダへ突然の伝達
その経緯は次のようです。
F1 Topic:トロロッソ・ホンダに一度許可された内容が直前になってFIAから却下された理由
このような事があった事を、田辺TDもガスリーも言い訳していないのは立派ですね。田辺TDは日本人ですから分かりますが、ガスリーはフランス人なのに。
エリック・ブーリエやシリル・アビデブールなら喚きまくっているに違いありません。
しかし、ほとんどイジメというかパワハラというか。
FIAが思っていた変更と違うから却下という事なのですが、そういう理由で却下したのなら、今後も認められないような気がします。
もしくは、認めてもPU交換扱いとして認めるとか。
アメリカGPでは認められるのか心配です。