下関国際エースの鶴田君に6回までノーヒットに抑えられていた日大三高の8回に集中打での逆転劇、金足農のツーランスクイズでサヨナラ勝ちなど、劇的な幕切れの試合が続いた昨日の準々決勝でしたが、今日8月19日は日曜日にも関わらず休養日の甲子園。
商業主義に染まっていない事を嬉しく思う半面、休日が休養日にならないような日程を組んで欲しかったと思うのも、また事実です。
さて、連覇の掛かる大阪桐蔭ですが、エースナンバーを背負う柿木君、投手/ショート/5番打者と三刀流の根尾君、4番の藤原君他、世代ではトップクラスの選手が揃っている訳ですが、図抜けた選手が居ない点が気掛かりでした。
例えば、ドラフト1位確定との話も出ている根尾君。
投手として世代No.1という訳ではありませんし、ショートとしても報徳学園 小園君の方が評価が高いなど、どの項目も100点に近いものの、120点といった抜けた項目は無い印象です。
体操で言うと、個人総合では断トツだけど、種目別ではメダルに届くかどうかの選手、という感じです。
「プロ」という観点では、2,3種目が今一でも、ある種目では圧倒的大差で金、その他1,2種目は常に表彰台、という方が良いように思うのです。
藤原君もどちらかと言うと、打撃、守備、走力の総合力の選手という感じで、先輩である中田翔のインパクトには及んでいない気がします。
準々決勝でのホームラン2発は覚醒を感じさせましたが。。。
エースの柿木君も背番号1を背負っていますが、根尾君が投手に専念していたら、背番号1だったかどうか。
日本代表に入った時、エースになれるのかとか、ショートのレギュラーになのかとか、4番に座れるのか、というと微妙な感じです。
今の流れで行くと、代表のエースは金足農の吉田君でしょうし、ショートは報徳学園の小園君でしょう。
藤原君は代表の4番の可能性があると思いますが、近江の北村君なども居ますので、安泰という訳ではありません。
と考えると、根尾君は少し騒がれ過ぎのような気がします。
プロ入りしても、入る球団を間違えると、どこでも出来る使い勝手の良い選手（巨人でいうと中井とか）として扱われ、大成出来ない危険を感じてしまいます。
こういうチームを止めるのは、吉田君の金足農など1人の図抜けた選手の居るチームかも知れません。
今の吉田君は既に600球以上を投げ、すでに股関節が悲鳴を上げている状態らしいので厳しいと思いますが、吉田君がフレッシュな状態で大阪桐蔭と戦っていれば、大阪桐蔭春夏連覇の夢は既に潰えていたかも知れません。
などなど、色々妄想してしまうのも、今日が試合の無い休養日だからです。
準決勝に進んだ4校の選手達はしっかりリカバリーして、明日明後日、素晴らしい試合を見せて欲しいと思います。