6月19日にホンダとレッドブル・レーシングが2019年から2年間のPU供給契約を締結したとの発表がありました。
F1-Gateでは、6月18日に、
レッドブル・レーシング 「今後2週間でホンダかルノーかの決断を下す」
ホンダ、レッドブル・レーシングとのF1エンジン契約を正式発表
見出しの主語がホンダのみなので、見た瞬間は、「おいおい、ホンダが勝手に発表しちゃって、大丈夫か?」と思いましたが、本文を読むとレッドブルもコメントしていて、共同発表のような感じだったので、一安心でした。
実はカナダGP直後にはホンダと組むと決めていたようなのですが、それでも「発表は2週間後」と言い続けていました。
カナダGP後早々に決められる事を何故2週間引っ張ろうとしていたのか、個人的にはとても気になっています。
どうして発表が早まったのか、という記事は出ていますが、何故引っ張ろうとしていたのかについて分析した記事はほとんどありませんね。
唯一それらしいのは、2021年にポルシェがレッドブルを買収してF1に参戦する可能性があり、そうなるとトロロッソが宙に浮くため、ホンダにトロロッソを買収してくれるよう交渉していて時間が掛かっている、というもの位でしょうか。
その後、ルノーが「レッドブルを後悔させたい」、「ホンダを選択した理由は「ワークス」契約にある」とコメントしたり、レッドブルが「ホンダを選択したのは純粋に技術的な理由によるもの」と否定してみたり、ホンダも「全ユーザーに全く同一スペックのPUが義務付けられている以上、
ワークス/カストマーといった概念はほぼ無い」とトロロッソとの関係の説明を借りて、ルノーの説明を否定してみたり、舌戦が続いていました。
レッドブルの純粋に技術的な理由という説明を聞くと、パフォーマンス上の理由と勘違いしてしまいそうになりますが、ルノーの言う「ワークス」契約も立派に技術的な理由の1つです。
レッドブルはホンダには制約を掛けないと言っていますが、提案なり要望なりを伝えることは出来る訳で、ホンダが耳を貸す相手はレッドブルとトロロッソしか居ない訳ですから、ワークス契約は十分技術的な理由でしょう。
これで気になるのは、リカルドの去就ですね。
どちらが早くトップに立てるかが重要と本人も言っていますが、残留したとすれば、勝機有り、と判断したと考えてよいと思います。
マクラーレンに行ってグダグダなチームをゼロから立て直す事にも魅力を感じているとの事ですが、木工細工でプロトタイプを作れ、というような首脳陣が居るところに行きたいとは思わないような気がします。
さて、そのホンダPUですが、FP2ではハートレーのエグゾーストから炎が見えるなど、早くも暗雲が立ち込めています。
新スペックPU3基中2基でトラブルとなると・・・
レッドブルとのパートナーシップで勝てるパッケージを手に入れたはずですので、期待を裏切らないことを切に祈っています。
まずは、今日の予選ですね!