爺庵 独語 http://ameblo.jp/jiji-an/ にコメントを書いていただきありがとうございます。

爺庵様、「安全実験室は公衆衛生の砦である」のブログで私の成人病センターのブログにコメントいただき、ありがとうございます。
また、大変貴重なご指摘を賜ったことを重ねて御礼申し上げます。

文面から推察しますと、おそらく実際に研究に携わっておられた経験がおありだと思います。

おかげで、前のブログで書ききれなかった私の考えを追加で書かせていただくきっかけになりました。ありがとうございます。

最初にブログに書いたときは、成人病センターに関わるP3実験室の経緯をこと細かく書いて、定義や内容がややこしくなっては、地元の皆様との問題意識を共有できないのではないかと考えた結果、匿名の手紙で書かれていた表現をそのまま使用して表現しました。

また、一方で、匿名の方のみならず、橋下知事や大阪府そのものにも危険な施設という認識があることは事実です。
すなわち、成人病センターを森之宮でスムーズに建て替えしかも短期間で開院するための提案として、自民党案が本年2月に提案されていました。
ところが、この案は、成人病センターの敷地内になる公衆衛生研究所をこの機会に一度他所へ移管し、その敷地を有効活用することによって、森之宮の建て替えを可能にしたという非常に優れた案でした。
もちろん、森之宮で建て替えを望んでおられる森之宮の住民の方達は大賛成です。

ところが、この案に対して、橋下知事はじめ府庁側は、公衆衛生研究所にはP3実験室があるので、他に移すことの同意をとることができず、結果として非常に時間がかかってしまうということを強調して反対したのです。(明らかに、自説を通したいためにこじつけた理由付けだと思います。)

すなわち、爺庵さんがおっしゃるP3実験室を危険なものであると申し上げたのは、私たちではなく、当事者の知事であり、府庁の理事者なのです。
しかも、ご丁寧に、地元の合意が必要であるということをおっしゃったのも知事であり、府庁の理事者です。
実際に、公衆衛生研究所については、地元の連合町会と開始前に協定書(府と知事は、協定書と呼んでいます)が交わされており、定期的に地元住民に情報開示がなされています。

私が申し上げたいのは、府や知事はそういう施設だと理解をしているということなのです。
法律があるかないかではなくて、府は、かつてそのように取り扱いまた現在もそのように考えているということが重要なのではないかと私は思っています。
すなわち、煽るために使った表現ではなく、大阪府が理解していることを前提にブログを書いたというのが実情です。
全くないとはいいませんが、知事や府側がそのように言うのであれば、あえて違うことを申し上げても話がつながらないと考えたわけです。


私達が、一番問題だと思っているのは、知事や大阪府の理事者が、地元の合意が必要だと考えているほど危険であると解釈している施設を、2月議会の段階で移転が最も有力視されていた大手前地区の住民にそういった施設が計画の中に入っているということを一切知らしめないまま決めてしまおうとしたことす。

私達は、P3施設が来ることをやみくもに反対しているのではありません。危険度のある施設であればそういった施設があること、また、その施設の管理運用について、どのようになされ、どのように地元住民の安全を担保していくのかを事前に説明する必要があるのではないかと思います。

逆に、大手前移転を確実にするために、無理やりP3実験室を作らないということによって、優秀な研究者が成人病センターに集まりにくくなるのではないか、また、特定医療病院の認定を取り消されるのではないかと心配しているぐらいです。
そのような姑息な手段をとるのではなく、堂々とP3実験室を作ると宣言し、地元と十分な協議をした方がどれほどいいのではないだろうかと思います。
政争の具にするような内容のものではないと思っているのです。

原子力発電所の事故以来、安全神話が完全に存在しないということは、全ての日本人知るところとなりました。
だからこそ、隠すことなく、堂々と住民に開示し、理解を求めていくことが必要なのではないかと私は思っています。
そういった施設が、自分の職場、住居のすぐそばにあることすら知らない、どのような万が一の危険があるのかということを知らないということは、どう考えてもおかしいのではないかと思います。

そういったことを住民に開示したうえで、爺庵さんがおっしゃるように「 P3実験室というのは、公衆衛生を維持向上させていくために、不可欠な施設である。」から、建設をさせてほしいという話し合いを地元とするべきだというのが私の考えです。
そういう話し合いの中から、真のセーフティネットや対策が準備されていくのではないかと思います。また、これから、地域として行っていかなければならない防災に訓練においても、そういった施設のことも含め、訓練がなされていくことになっていくと思います。

それと、申し訳ありませんが、このことに関して地域エゴという言葉は不適切ではないかと私は思っています。このことを訴えていくにあたって、私は何度も自分の中で、地域エゴではないかということを考えました。

しかしながら、
1)地域の人が、その心配することを告げなければ、誰もその地域の人に代わってその心配を解消してくれるわけではない。
2)地域というのは、どこまでの範囲なのか不明で、拡散すれば、それは、大阪のかなりの地域に広がるのではないかという心配もある。(この心配が的外れなのかどうかさえ私達には情報がないのです。)

ということから、問題点を書かせていただきました。

ちなみに、未だに私達の心配を解消してくれる説明を成人病センターも大阪府も知事も維新の議員の先生も行ってくれていません。

ありがとうございました。