mitsui chemical corp.
この前の週末に、三井化学のインターンシップに行ってきました!
三井化学のインターンは事務系と技術系の両方あり、技術系はM1以上のみ参加可だったので、事務系の方に参加してきました。
おもな目的は二点あって、
①化学系会社の空気がどんなものなのか知りたかった。
②ドクターの需要があるのかを知りたかった。
これら二点は達成できたし、他にもいろいろと勉強になった。
まず①に関して。
同じ化学業界でも会社により違うと思うが、三井化学という会社は職能集団というよりは、いろいろな個性を持った人が集まった集団という印象を受けた。
同社の方針はどうやら、さまざまな人間を集めることによって、人同士の化学反応を期待して、ボトムアップでプロジェクトを進めるということらしい。トップダウンで「これしろ!」っていうような事は少ないとか。
もちろん会社方針に採用方針も沿っていて、採用方針は「さまざまな人間を集めること」だとか。
確かに出てきた人も、ちょけた人、おとなしい人、体育会系、と個性豊かで方針が活きてるのを感じた。
一番感心したのは、人を見て採用、人事をするということだ。
大きな企業の採用ではよく実施されているSPⅠを課さずに、二時間の面接などでじっくりと人を見て、この人がウチに入って満足できるのか、と相手の身のことも考えて採用するとか。
要は、Win-Winの関係を築こうとしていると言える。グッ○ウィルとは大違い。
まぁ、いろいろと問題になっているような人材派遣業界や外食業界のように、資本は合理化を進めると、結果として労働者を最大まで搾取しようとするので、この会社のような方針がしけるのはエスタブリッシュである事の象徴なのかもしれん。
あと、個人的には化学会社のビジネスモデルに対して、認識のずれはなかったかな。
三井のような会社は、ポリプロピレンやPET、タフマーなど素材を作って他の企業に売却する、所謂BtoBモデル。
ビジネスの種は「化学技術」ということでしたが、突き詰めると、低コスト化や高クオリティ化のための技術を持ち、比較優位を得るということになるだろう。合成というより、プラント工学や触媒が重要になるのか。
ちなみに、社員の人の話の中で、特に心に残った言葉は(自分なりに翻訳した笑)、
「10の仕事を頼まれると、100にして返す。90の自己付加価値をつけれてナンボ。」
「忙しい、辛いは自分の管理ができていないときの言い訳。」
次は、②に関して。
技術系採用担当の人事の人に少し話しを伺った。
というのも、うちの大学の教授方はドクターへの進学を勧めてくる。
しかし、ほんとにドクターというのは社会的に需要があるのか。
研究室にドクターを確保したい側の人間の口車ではないか、という疑念があったからである。
結論からいうと、よく分からん!
上述したような質問を、人事の方にぶつけてみたところ、
うちはマスターだからドクターだからという理由では取らない。
欲しい分野の人材がいたら、マスターでもドクターでも取る。
と、僕達の未来を全く保障してくれない返答が…。一括りにするなら「人を見る」ってことですかね。
話は変わりまして。
インターンが終わってから、慶応×3、横国という高学歴なメンツでお茶して(参加者の6~7割が慶応だった)、インターン中では語られなかった熱いトークを聞けました。
「聞けました」というのは、文系の就活トークだったので、自分はついていけない感じだったということです。
インターンに来るぐらいなので当然といえば当然かもしれんが、みんなエネルギッシュで、意識が高く、就活に関する知識量がかなりあった。
みんな、IB(投資銀行業務)に興味があると言ってたのが印象的。
そのうちの一人は、株式投資にはまりすぎて留年してしまって、なんと就活を経験済みだとか。
マリン(東京海上日動)はOB・OG訪問が必須だ、など彼の知識をいろいろ聞かせてもらったのですが、なかでも印象的だったのが、外資系金融の話。
彼は外資系金融が本命みたいで、去年もいろいろと参加していたようだ。
外資系金融といわれると、理系の僕達からすると遠い世界のように感じるのではないかと思うが、インターンに参加しているのは、理系の院生が多いそうです。
GS(ゴールドマン・サックスの略)は東大の学生のためだけの説明会を開いたりしていて、優秀な学生の獲得に必死らしい。即戦力になるような人が欲しいようだ。
外資は、学歴を重視しないという先入観に近いイメージを持っていたけど、どうやらそれは少し違うみたいで、合理化の末のやり方なのかはしらんが、早慶の下は「優秀なのもいることは知りつつ、そうでない人間が大半なので、面接の手間などを考えて初めから切ってしまう。」というノリだそうだ。
イメージで言えば、良さそうな土だけを篩にかけてみて、篩に残った様々な原石は無視して、初めから光っている宝石だけを獲得する感じなのかな。
意外だったのが、国立の強さ。
外資などの実力重視企業では「早慶より国立のほうが優秀な人(の割合)が多い。」というのが通説、と言っていたのですが、どうなんですかね。それこそ、人それぞれって感があると思いますが。
最後に、今回文系の人達と話して最も印象的だったことは、「文理の価値観の違い」
文系の場合(もちろん人によって当然違いはあると思いますが)、集団の平均的には優先順位として、
対価・社会的地位≧やりたいこと
なのかなぁという印象を受けた。
外資系や投資銀行、デベッロッパーなど社会的に認知され、収入が高いものにひかれるようです。
そういうところに採用される人は、やりたいこと(主体性)をもった人間のような気がしますが、今回あった人達からはそう感じたのが正直なところ。
理系の場合(これももちろん人によって当然違いはあると思いますが)、集団の平均的には優先順位として、
やりたいこと≧対価・社会的地位
のように思える。サンプルは少ないけどね。
研究というのは、おれはこれがやりたい、絶対これがくる!と情熱を持つ必要性があるからかな。
これこそ価値観の違いってやつで、べつに善悪なんてないと思います。
が、何をするにしても情熱を持って人生送りたいなぁ、と思ったインターンでした。
<人事部の事務系採用担当、若林さんオススメの本>
「就活の前に読んでいれば良かった」そうです。
最後になりましたが、
matsuokaさん、ご馳走してもらって、どうもありがとうございました!
また、東京や大阪で会える事を楽しみにしています!
三井化学のインターンは事務系と技術系の両方あり、技術系はM1以上のみ参加可だったので、事務系の方に参加してきました。
おもな目的は二点あって、
①化学系会社の空気がどんなものなのか知りたかった。
②ドクターの需要があるのかを知りたかった。
これら二点は達成できたし、他にもいろいろと勉強になった。
まず①に関して。
同じ化学業界でも会社により違うと思うが、三井化学という会社は職能集団というよりは、いろいろな個性を持った人が集まった集団という印象を受けた。
同社の方針はどうやら、さまざまな人間を集めることによって、人同士の化学反応を期待して、ボトムアップでプロジェクトを進めるということらしい。トップダウンで「これしろ!」っていうような事は少ないとか。
もちろん会社方針に採用方針も沿っていて、採用方針は「さまざまな人間を集めること」だとか。
確かに出てきた人も、ちょけた人、おとなしい人、体育会系、と個性豊かで方針が活きてるのを感じた。
一番感心したのは、人を見て採用、人事をするということだ。
大きな企業の採用ではよく実施されているSPⅠを課さずに、二時間の面接などでじっくりと人を見て、この人がウチに入って満足できるのか、と相手の身のことも考えて採用するとか。
要は、Win-Winの関係を築こうとしていると言える。グッ○ウィルとは大違い。
まぁ、いろいろと問題になっているような人材派遣業界や外食業界のように、資本は合理化を進めると、結果として労働者を最大まで搾取しようとするので、この会社のような方針がしけるのはエスタブリッシュである事の象徴なのかもしれん。
あと、個人的には化学会社のビジネスモデルに対して、認識のずれはなかったかな。
三井のような会社は、ポリプロピレンやPET、タフマーなど素材を作って他の企業に売却する、所謂BtoBモデル。
ビジネスの種は「化学技術」ということでしたが、突き詰めると、低コスト化や高クオリティ化のための技術を持ち、比較優位を得るということになるだろう。合成というより、プラント工学や触媒が重要になるのか。
ちなみに、社員の人の話の中で、特に心に残った言葉は(自分なりに翻訳した笑)、
「10の仕事を頼まれると、100にして返す。90の自己付加価値をつけれてナンボ。」
「忙しい、辛いは自分の管理ができていないときの言い訳。」
次は、②に関して。
技術系採用担当の人事の人に少し話しを伺った。
というのも、うちの大学の教授方はドクターへの進学を勧めてくる。
しかし、ほんとにドクターというのは社会的に需要があるのか。
研究室にドクターを確保したい側の人間の口車ではないか、という疑念があったからである。
結論からいうと、よく分からん!
上述したような質問を、人事の方にぶつけてみたところ、
うちはマスターだからドクターだからという理由では取らない。
欲しい分野の人材がいたら、マスターでもドクターでも取る。
と、僕達の未来を全く保障してくれない返答が…。一括りにするなら「人を見る」ってことですかね。
話は変わりまして。
インターンが終わってから、慶応×3、横国という高学歴なメンツでお茶して(参加者の6~7割が慶応だった)、インターン中では語られなかった熱いトークを聞けました。
「聞けました」というのは、文系の就活トークだったので、自分はついていけない感じだったということです。
インターンに来るぐらいなので当然といえば当然かもしれんが、みんなエネルギッシュで、意識が高く、就活に関する知識量がかなりあった。
みんな、IB(投資銀行業務)に興味があると言ってたのが印象的。
そのうちの一人は、株式投資にはまりすぎて留年してしまって、なんと就活を経験済みだとか。
マリン(東京海上日動)はOB・OG訪問が必須だ、など彼の知識をいろいろ聞かせてもらったのですが、なかでも印象的だったのが、外資系金融の話。
彼は外資系金融が本命みたいで、去年もいろいろと参加していたようだ。
外資系金融といわれると、理系の僕達からすると遠い世界のように感じるのではないかと思うが、インターンに参加しているのは、理系の院生が多いそうです。
GS(ゴールドマン・サックスの略)は東大の学生のためだけの説明会を開いたりしていて、優秀な学生の獲得に必死らしい。即戦力になるような人が欲しいようだ。
外資は、学歴を重視しないという先入観に近いイメージを持っていたけど、どうやらそれは少し違うみたいで、合理化の末のやり方なのかはしらんが、早慶の下は「優秀なのもいることは知りつつ、そうでない人間が大半なので、面接の手間などを考えて初めから切ってしまう。」というノリだそうだ。
イメージで言えば、良さそうな土だけを篩にかけてみて、篩に残った様々な原石は無視して、初めから光っている宝石だけを獲得する感じなのかな。
意外だったのが、国立の強さ。
外資などの実力重視企業では「早慶より国立のほうが優秀な人(の割合)が多い。」というのが通説、と言っていたのですが、どうなんですかね。それこそ、人それぞれって感があると思いますが。
最後に、今回文系の人達と話して最も印象的だったことは、「文理の価値観の違い」
文系の場合(もちろん人によって当然違いはあると思いますが)、集団の平均的には優先順位として、
対価・社会的地位≧やりたいこと
なのかなぁという印象を受けた。
外資系や投資銀行、デベッロッパーなど社会的に認知され、収入が高いものにひかれるようです。
そういうところに採用される人は、やりたいこと(主体性)をもった人間のような気がしますが、今回あった人達からはそう感じたのが正直なところ。
理系の場合(これももちろん人によって当然違いはあると思いますが)、集団の平均的には優先順位として、
やりたいこと≧対価・社会的地位
のように思える。サンプルは少ないけどね。
研究というのは、おれはこれがやりたい、絶対これがくる!と情熱を持つ必要性があるからかな。
これこそ価値観の違いってやつで、べつに善悪なんてないと思います。
が、何をするにしても情熱を持って人生送りたいなぁ、と思ったインターンでした。
<人事部の事務系採用担当、若林さんオススメの本>
「就活の前に読んでいれば良かった」そうです。
最後になりましたが、
matsuokaさん、ご馳走してもらって、どうもありがとうございました!
また、東京や大阪で会える事を楽しみにしています!