仕事で知り合った人とコロナの話になった
時期が時期だけにそういう話題もでるだろう
そこから新種のインド株の話になった
インドか・・・
僕は旅行をあまりしたことがない
そんな僕だがインドには行ったことがある
大学生4回生の頃だ
ちょっと昔を思い出した
少しだけ書いてみることにする
滞在中には毎日日記を書いていたが今はどこにあるのかわからない
20年くらい前の古い記憶を頼りに、思い出しながら書いてみることにする
今のようにネットカフェもなかったので、ネットから気軽に情報を得るということもできなかった
スマートフォンどころか携帯電話も一般には普及していなかったそんな時代
情報源といえば「地球の歩き方」という旅行ガイド本しかなく
その本を片手に、リュック一つでインドに向かった
帰国日は決めていなかった
泊まるところも決めていなかった
先のことなんて何も考えていなかった
日本を離れて過酷な環境に身を起きたかった
手持ちのお金をかき集めて
香港経由の格安航空便を利用してインドに向かった
乗り継ぎの時間も入れると到着までに20時間くらいかかったかもしれない
機内で満足に寝れるわけもなく、到着したときにはすでにクタクタだった
空港の名前は憶えていないが、首都デリーのそばの空港だったと思う
日本との時差がどのくらいあるのかもわからなかったので腕時計の時刻は意味をなしていなかったが
到着したときには外は真っ暗だった
空港で一夜を明かすのは危険ということを聞いていたので
とにかくここから離れて街に出ようと思った
しかし、誰かに尋ねたくてもぽつぽつとしか人が歩いていない
そしていつのまにかいなくなっている
時間帯のせいなのか空港の従業員も姿が見えない
さてどうするべきかと思った
付近をウロウロしていると、向こうのほうに人が並んでいるのを発見した
近寄ってみると、空港が販売しているタクシーチケットの窓口だった
そこでチケットを買い、外へとづづく出口へと向かった
出口に近づくと、僕は足が止まった
外の様子が見えたからだ
あの光景だけは今も忘れることができない