今井雅之追悼上映会では

沢山の今井さんのファンの方や

今まで今井さんと付き合いのあった方など

ご来場して下さいました。

 

ファンの方から差し入れまで頂きました。


 

お気遣い誠に感謝。

 

さて上映された映画

「THE WINDS OF GOD-KAMIKAZE」

 

今井雅之さんが監督主演で

「この映画でハリウッドにいくんや」と

全身全霊で挑んだ作品でして

僕たち隊員役、スタッフ全員も

今井さんの熱き想いに負けぬよう

一丸となって全力で撮影に挑みました。

 

メイキング映像を観ながら

鮮明に記憶が蘇ってきまして

その中でいくつかトークショーでは話す時間がなかったので

ここで少し。

 

隊員役全員で役作りの為に富士山の麓にある

第1特科隊に体験入隊しまして入所式の時に

小冊子が全員配られまして

その内容はこれから3泊4日で行われるプログラムが書かれてたのですが

もうねぇのっけからその内容が違う!(笑)

4人一組で部屋割りが知らされていましたが

小冊子には2段ベッドが2つある部屋で・・・と書いてたのに

まず野営テントは設置させられ

テントでの3泊4日になりまして

あの当時昼間はめちゃくちゃ暑いんですが

夜は急に雨が降ってきたりでめちゃくちゃ寒いのですよ。

凄いな富士山はと思いました。

あと他の戦争モノの映画でも役作りで自衛隊に入隊したと

ワイドショーでやってるの見て

半日で歩伏全身とかふざけんなよ!

 

僕ら3日間ずっと走ってずっと号令点呼掛け声。

そしてちゃんと揃ってなかったあとの

ペナルティーの腕立て。

腕立てだけで何回やらされたか数も多すぎて分からんぐらいやったんで

 

「ええなぁ有名人たちはあれで過酷な訓練ととかいってテレビに出てるもんなぁ」

失笑しながら見てましたよ(苦笑)

 

まぁとにかく規律と連帯責任。

この話を細かくするとまためっちゃ長くなるので

別の機会にしますが

3泊4日の体験入隊を終え

隊員全員で集合写真を撮りまして

その写真を見た今井さんが大笑いしまして

 

「流石は自衛隊!役者の眼が3日間で完全に変わった!」

 

大喜びしましてね。

 

どれぐらい大喜びしたかというと

その後フジテレビの「笑っていいとも」に

今井さんがゲストで出たときに

タモリさんにその写真の話を楽しそうに話してはったぐらいですから。

たった3日間で人間の目つきがこんなにも変わるのかと(笑)

 

 

これ分かりにくい写真しか手元になかったのですが

皆体験入隊を終えての記念写真なんですが

顔は笑ってるけど目の奥がギラギラしてると

今井さんが喜んでました。

もっとアップの写真どっかにあったと思いますので

探してみますね。

 

僕に言わせてもらえば

今井さんの自衛隊えらいさんへの

ちょっとしたリップサービスのお蔭で

しおりには書いてない過酷な経験をさせられましたので(涙)

けどこの経験があって僕ら隊員の絆は一気に深まりました。

 

「経験は力なり」

 

まさにこれに尽きる経験でした。

 

 

どけど更に強烈やったのはその後の今井さんとの肉練やったわけですが

これまた話すととんでもなく長くなるので別の機会に。

メイキング映像の中で僕がテーブルの上を

だーっと滑って吹っ飛ばされるシーン。

 

映像の中でありましたが

今井さん自身が演出で隊員全員動きを付けてくれたんですが

僕の場面での本番がですね

あれ実は3回やりまして

1回目がテスト本番といって

テストなんですがk本番同様に動いて

それが良ければそのまま使ったりするんですが

僕の滑り方に今井監督から

 

「勝!この位置にカメラがあるのにお前それじゃ顔が見えないよ(笑)」

 

だからこの位置ぐらいにきたら

カメラの方にこうやって顔向けて滑り落ちていけと

身振り手振りで演出をつけて頂いての本番。

 

そりゃもう気合入ってる訳ですよ。

長テーブルの上のこの位置ぐらいで顔をカメラの方に向けて

けど勢いは落とさずにと僕の中で色々とシュミレーションする訳ですよ。

その間美術さんがテーブルの上の

僕と一緒に吹っ飛ぶ小道具をセットしてくれてるんです。

映画では一瞬しか映ってませんがテーブルの上には

結構色々な物が置かれてまして

積み木のピラミッドとか皿とか沢山。

なので失敗は許されないのです!

そして臨んだ本番。

 

顔は確かにカメラの方に向いたものの

テスト本番の時より更に気合いが入ったというか

ごっついスピードですべち落ちていったみたいで

 

「お前あれじゃ誰だか分からんわ(笑)まぁけどOK」と

今井監督から言われた時に

 

「すんませんほんまにもう一回やらして下さい」と嘆願(笑)

 

あのメイキングにあった場面ですね。

周りの仲間たちからも「まっさる~まっさる~」と大合唱で

 

今井さんがそれを見て

「仕方ないな じゃぁもう一回チャンスをやる」

「スタッフさんすみませんがもう一回やります」と。

 

はい分かりましたと三度テーブルを現状復帰するスタッフさん。

 

その間に撮影監督の栢野さんから

この角度でこのタイミングでとか

ちゃんと顔が写るように再度指導を受ける。

あの乱闘シーンは結構深夜まで撮影してたので

スタッフさんは勿論共演者の疲労はかなりのもんやと思います。

 

そんな中で無名の役者である僕に時間を沢山割いてもらってね。

その気持ちが本当に嬉しくて

次はどんな事があっても絶対に決めなくちゃいけないと

更に気合いが入りましてね

 

ここからあのメイキングのモニターを見ながらの

今井さんのシーンなんですが

「ウオォォォォー」と叫びながら更なる本番に挑んだ僕の滑る速度が

更にものごっつ早かったらしく(笑)

当然僕の表情なんかカメラで捉え切れる訳がなく。

でもね

なんとかカメラに映らなきゃと 

あの物が飛ぶガッシャーンって音のあとに

一瞬間があって

そして今井さんが「オーケー」出すのも忘れて笑ってもうた時ね

僕がなんとか映らなきゃとテーブルの下から

手だけゾンビみたいに出したのを見て

多分おかしくて仕方なかったんやと思います(笑)

当然そこまでは使われてませんから

高速でテーブルを滑っていく誰か?のカットになりましたと。

もしまたいつかTHE WINDS OF GODの上映会があったら

その辺んも注意深く観てください。

 

これ文章だけでその時の状況分かりましたかね?

途中で何書いてるか自分でも分からんようになってしもた(苦笑)

 

また続き書きますが今回はこの辺で。

 

昨夜は舞台「ウインズオブゴッド」の2012年にキンタ演じた

なだぎ武さんとご飯いってきました。

ご飯後も結構呑みました。

今井さんの話で盛り上がりましたよ。

なだぎさんご馳走様でした。

 

押忍!