昨日は都内某所で撮影でした。


控え室は空調ばっちりのええ環境でしたが

撮影場所がえげつなかったです。


普段クーラーに頼らない生活をしてる僕でも

汗が滲み出る滲み出る(苦笑)

僕の格好にその原因があったのですが

カットがかかるたびに

スタッフさんが僕の汗を拭きにきてくれるのですが

全然追いつかない(笑)


スタッフさんにとっても過酷な場所で・・・


過酷な場所


過酷な場所といえばすぐに思い出す

映画「THE WINDS OF GOD」の撮影で

機材を運ぶ手伝いをしながら

急斜面の山を1時間以上登った事。


登山中にふと空を見上げ

「こういう事をするのもこれで最後かもね」と呟き

誰の助けも借りず黙々と山を登っていた

スクリプターの松橋章子さん。


今回の現場で再会しました♪


松橋のお母さんとは

いつか現場で会う日まで元気で頑張って下さいねと言ってましたが

まさかまた若い奴が熱中症でフラフラになるような

過酷な現場で再会するとは(苦笑)


僕の名前を見つけ「絶対そうだ」と思ってくれてたらしく

現場で顔を合わせた瞬間は喜びすぎて

涙でそうになりました。


スクリプターという仕事は簡単に言いますと

撮影で場面が変わった時とかに

その前のシーンでは鉛筆を左手でこういう風に持ってたとか

さっきは台詞の語尾がこう言い換えてたと

バラバラに撮影して行く中で

後で矛盾が起きないように記録されてる方なんですね。


話を聞くと昔の記録さんは大概皆膀胱炎とかになってる。

それは監督と役者の間にたって

休む間のなく一語一句、一挙手一投足を台本片手にチェックし

間違いがあれば修正するので

トイレになんか自分のタイミングで勝手にいけないのだ。


熱いからといって水をガブガブ飲んでしまうと

自分の首を絞める事になりかねん。


皆が水分取りながらやってる中で

松橋のお母さんは相変わらず監督のすぐ真後ろやや右に座り

モニターの画像を見ながら台詞に集中していた。


僕のシーンが終わり

オンリーが残ってたので

松橋のお母さんの後ろでそっと

仕事振りを見ながら

お母さん相変わらずお元気でほんまに良かったと、

そしてこうやって現場で再会できてほんまに良かったと

思いましたとさ。


松橋のお母さんには

ちゃんとマメに水分補給せんと

ほんまに倒れまっせ!と伝えると

ありがとねと笑顔で。

しかし松橋のお母さんはタフだし

10年前から全然変わっていない。


10年前の容姿のままである。

素敵だなぁと。


僕が去り際に

ちょくちょく舞台のウインズを観に行ってるが

去年だけは行けなかったと伝えられ

去年から分隊長役で出演したんですよと(笑)

今年も出演するので観に来て下さいって言ったら

必ずって笑ってくれたな。


10年前の役者としては駆け出しの僕と

昨日の僕の芝居がどう見えたか

今度会った時に聞いて見よう。


THE WINDS OF GODといえば

今日は朝から戦争と原爆についてと

子供にどうやって伝えるかの親のインタビューを見ていた。


今の親は子供に戦争の惨さをどうやって伝えたらええか

悩む人が多いそうだ。

広島でのインタビューだ。

ようは原爆が落ちてその後

皮膚がケロイドになって爛れて

皆が水を求め

川には何万人もの死体が流れ・・・


僕は小学校の頃図書の時間で

当時図書室に唯一あった漫画「はだしのゲン」を読んで

原爆の事実を知った。

あの漫画の描写も子供の頃にはショックを受けた。

そこから本当に漫画のような事が

大袈裟じゃなくて起こったんやろかと

図書室にある色々図鑑?みたいなのを

引っ張り出して調べ

焼け爛れた写真を見つけるのにそう時間はかからなかったし

その後の給食がほんまに喉を通らなかった事を今でも憶えている。


だからトラウマになったりとか

そんな事はなかった。

ただ人間が一瞬でこんな状態になる

戦争は絶対よくない事だと

子供ながらに感じたし

長崎の疎開先から原爆が落ちる瞬間を見た

お祖母ちゃんの話は今でも憶えてる。

「はだしのゲン」を読んでなかったら

お祖母ちゃんに戦争のときどうやった?って話を

その時に聞かなかったと思いますしね。


ある程度大きくなった子供には

あまり過剰に目隠しせんと

事実を教えてやってもええと思います。

その後ちゃんと考えれるように

フォローは必要やと思いますが。


それこそ

戦争をテーマにした本や映画を見せてあげたらええと思います。


去年行けませんでしたが

今年の舞台「THE WINDS OF GOD」は

広島公演があります。

まだ日程やチケットの発売時期はまって下さい。

子供に戦争の悲惨さ悲しさを教えるツールとしても

是非舞台を観に来てもらえたらと思います。





押忍!

(注:後ろに移るウエディングドレスは撮影に一切関係ありませんよ!)