舞台「THE WINDS OF GOD JAPAN TOUR 2012」は

追加公演を含め全日程を全て終了しました。


沢山のお客様のご来場誠に感謝。



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昨年10月7日に兵庫県神戸市の新神戸オリエンタルホテルを皮切りに

大阪、札幌、名古屋、東京、北九州、福岡、大分、久留米、仙台と

周って行きツアーは終了しましたが

舞台が好評につき年をまたいでの追加公演を

東京で一週間上演し、

1月29日の鹿児島県霧島市で千秋楽を迎える事が出来ました。


国分の町は2006年のウインズのツアー初日に

映画メンバーで応援に行って以来ですから

7年振りに訪れました。


鹿児島市内では6年前に舞台「産隆大學応援団」で行ってますが

国分という町は非常に想いが沢山詰まってる町で

もう8年前になるでしょうか

今井雅之監督・主演映画「THE WINDS OF GOD-KAMIKAZE」の撮影で

一ヶ月ほど国分の町に住んでまして

毎朝隊員全員で訓練をしながら

撮影をやってた思い出の地なんですね。


勿論舞台版ウインズの基地の設定が国分でして

舞台のメンバーにとっても特別な地。

そこから飛び立った特攻隊の皆さんの慰霊碑に手を合わせてから

舞台に挑みました。



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けどほんま懐かしかった。

映画の撮影中に戦後60年記念式典に参加した頃を思い出しました。



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もうねぇ始まる前から感極まっとる感じでした(苦笑)


しかしキツク厳しい舞台でした。

勿論オファーを受けた時から覚悟を決めて挑みましたが

今年で初演から25年という長い歴史の舞台で

数々の伝説を作ってきた芝居です。

僕が初めて観た時は分隊長はAKIRAさんが演じてはって

凄いなぁと思いましたし

先輩達から伝説の分隊長である吉田敦さんの話も

めちゃくちゃ聞かされてましたし

映画では渡辺裕之さんが演じられてましたし

えげつないプレッシャーでしたよ実際(笑)


けどこの今のタイミングで

僕にこの役が回ってくるのはちゃんと意味があると思ったんです。


頭の血管切れて倒れたら

それでお終いでええから一本一本自分の限界気にせず

やったろと腹括ってやりました。

なので毎回カーテンコールで今井さんが

こうやって僕らは生きて美味しいご飯を食べてって挨拶してる

言葉がほんまに「あぁ今回も倒れんで良かった」と思いました。


そしてカーテンコールで毎回今井さんが言ってた

平均19歳の5000名近い特攻で命を落とされた方々の事を

毎回想いました。


けど何よりも一番に想ったのは

想い半ばで亡くなった後輩のことでした。


舞台の開演前のOPで流れる

風味堂の「ゆらゆら」は映画のエンディングテーマでして

舞台袖でゆらゆらを聴いてるだけで

ウインズのオーディションがあって

自衛隊にいって

肉練

鹿児島での撮影

それらの風景が自然に思い出されて

最後に後輩が笑顔で笑う場面が鮮明に出てきて・・・。


けどおじいちゃんがプラットホームに出てきて

いきなり号泣してたらおかしいでしょ?(笑)

馴れるまでは押さえるの必死でしたわ(苦笑)

勿論劇中特に分隊長のシーンでは

感極まって涙は絶対にありえませんから。

泣いてる上官に特攻命じられて

覚悟決めて飛んでいけないでしょ?

心を鬼にして厳しい態度をとるのが

また心に大きな負担をね(苦笑)


実は2012年って僕が芝居を始めてちょうど10年という区切りの年やったんです。

19から歌い始めて芸歴は無駄に長いですが

途中完全に辞めて他の仕事してる期間もありましたし

けど30歳から復帰してお芝居もするようになって10年。

ほんま色々な事がありましたけど

エキストラから初めてチョイ役やけど

役者として映画のキャストで選ばれたのが

映画「THE WINDS OF GOD-KAMIKAZE」でしたし

今井さんを始めウインズのメンバーと出逢った事が

それからの役者としての僕の人生を大きく左右する出来事でしたから

いつまでも

役者を辞めて他の分野で頑張ってる者を含め

全員今でも大切な仲間で

その仲間の独りが亡くなって

RISU PRODUCEで追悼公演はしたんですが

僕個人的に山田分隊長という役を通して

あいつを感じてみたかったんですね。


いやぁもう十分やな(笑)


ツアー中にお墓参りも行けたけど

あいつが亡くなる直前に

「カツ丼が食べたい」といって亡くなったんですね。

その話を聞いて僕ら全員すぐにどこのカツ丼か解って

皆で泣いたんですよ。


あいつ死ぬ直前に映画の撮影で国分で過ごした時に

皆でしょっちゅういってたカツ丼屋さんのことを思い出したんですよ。

最後にあの時の皆で過ごした場面を想いながら亡くなったやなと。

こんな切ない事はないです。


国分での千秋楽が終わり朝まで打ち上げコースやったんですが

僕はこっそり途中で抜けてホテルに帰り

時間的には厳しかったですが思い出のカツ丼屋さんで

一口でも食べてこのツアーの締めにしようと。

もし時間的に無理やったら自腹で延泊して食って帰ろうと。


早起きして国分の町を歩きました。

少し町並みが変わっていてノスタルジーな気分全開です(笑)


そんでやってきました



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ここでカツ丼食べて色々思い出しながら

最後の締めを・・・


そんなに都合よくいかないのが我が人生!



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タイミング悪いにも程があるわい!!(爆)


もう延泊してどうこうのレベルやない

この間の悪さ(苦笑)


もう店の前で大笑いしてもうてね。


そしたらタイマーセットしてた曲が携帯から流れてきてね。

僕の友達のルイスの曲なんですが

またその時のシチュエーションや心境なんかと

ルイスの歌声や曲調が嵌り過ぎててね。

なんか映画のエンディングみたいで

エンドロールが流れてくるみたいなね。


俺らしいエンディングというか、またここにおいでって事かと。


もう笑いながら号泣ですよ(笑)

おもろいねんけど涙がどんどん溢れてきよる。


竹中さんの笑いながら怒る人に対抗できるレベルですよ(笑)

笑いながら号泣するおっさんですよ(爆)


あのタイミングでルイスの歌はほんまドンピシャ過ぎてあかんかった。

ほんま映画のエンディングみたいやったな。

また皆で食べに来るわと約束して歩いて帰りました。


ちょっと長くなったので舞台自体の事はまた次に書くとして

今年40になるおっさんが

声出して笑いながら泣いて歩いて帰ったときに

流れてた曲を皆さんにも聴いてもらいましょかね。


Louis Coumian - Marine Lola


ルイス・コミアンで「マリーローラ」という曲です。

僕の気持ちやその時のシチュエーションを想像しながら聴いて見て下さい。

ほんま滑稽ですよ(笑)

歌詞もマリーちゃんとローラちゃんをいっぺんに好きになっちゃったって

そんな歌なんですけどね。

けどね、それでええと思ってますし

このまま変わらずいきますけどね。




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