今回僕がフィリピンの映画に出演するきっかけになったのは
3ヶ月前に映画「八月は少年の国(仮)」に出演したときに
僕は刑事役で主演のジャッキー・ウーさん(Jacky Woo )と
共演した時に撮影終了後に
ジャッキーさんから
「今度フィリピンで映画を撮るが出ないか?」と。
戦争物でフィリピンで第二次大戦中に実際あった史実を基にした話。
日本兵、フィリピン兵、アメリカ兵の三つ巴で
日本兵のトップはジャッキーさん。
フィリピン兵にはフィリピンで今活躍する有名役者が何人も肩を並べる。
ジャッキーさんはフィリピンでは既に大スター。
その相手役に僕を選んでくれた。
受けない理由はないでしょ!
台詞はタガログ語、英語、日本語の3ヶ国語。
しかも初めて行く土地。
プレッシャーがなかったと言えば嘘になります。
まぁいつも僕のスタンスは当たって砕けろ!ですから
行って思いっきりやって出たとこ勝負みたいな乗りで
気合入れてたんですが
フィリピンに着くと警察官が特別待遇で出迎えてくれたり
ホテルは24時間安全な場所。
専属の運転手と車にフィリピンでジャッキーさんのエージェントとして働く
敏腕マネージャーをLizaさんを付けてくれました。
撮影所に入るとジャッキーさんが日本から呼んだ役者だと
監督を初め全てのスタッフに最初に紹介してくれて
僕が芝居をしやすい環境を最初に作って下さいました。
それはジャッキーさんがフィリピンで10年間俳優として活動し
その過程で色々な困難と闘い打ち破ってきた経験から
僕には最初から気持ちよく芝居に打ち込んでもらおうとの配慮から。
待機場所も他のメイン役者が待機してる場所とは
ジャッキーさんとクルーの為に特別に確保された場所に
僕も一緒に居させてもらいました。
ご飯もジャッキーさんと一緒に
スタッフさんが持ってきてくれて食べました。
セットで囲まれた待機場所(笑)
ここまでしてくれたら
そりゃぁもう芝居で返すしかない!
タガログ語のシーンは欠陥破裂するんちゃうかなってぐらい
五感を研ぎ澄まして集中しましたわ。
僕の相手役はフィリピンの一流スターでしたから
撮影時間が押すと次に仕事に行っちゃうって聞かされてたんでね(笑)
フィリピンの映画のスタイルなんかも色々と教えてもらいました。
アドルフォ監督は世界で注目されてる監督で
この映画は既にベルリン映画祭も視野に入れて動かれており
ジャッキーさんから
「ベルリンで賞を受賞したら勝はいきなり国際デビューだぞ」と。
目がいつも以上にギラギラしましたな(笑)
僕の撮影中に芝居を見守るジャッキーさん。
次のカットに入る前に前の芝居を集中して見てる
ジャッキーさんと僕。
この後のカットは強烈にシリアスなとこだったので
真剣に見てますな。
撮影の合間はスタッフさんの気分をリラックスさす為に
おどけたりしてました。
背後から忍び寄るジャッキーさん。
ガシッ!
ジャッキーさんの映画へのこだわりも半端なく
この時一緒に写ってる僕の部下役のジャスティン。
僕が命令をしジャスティンが刀を振り下ろすシーン。
ジャスティンは日本刀を持った事も扱った事もなく
ジャッキーさんや僕が何度指導してもしっくりこず(苦笑)
芝居でOKは出たのですが
モニターでプレイバックを見たジャッキーさんが
「せっかく良い芝居してるのに刀の振り下ろし方で台無しにしてる」と
まだ出番前でラフなスタイルで撮影を見てたとこを
すぐに着替え
刀の振り下ろしのカットだけ自分が代わりにずると。
周りのスタッフも吃驚。
スターがダブルやらんぞいと(笑)
剣先が映る1カット。
フィリピン人からしたら十分OKなジャスティンの刀の振り下ろし。
ジャッキーさんは
「あんな勢いと迫力のない振り下ろしを日本人なら絶対しないだろ」
アクション俳優でもあるジャッキーさんの刀さばきは見事でした。
本当ならジャッキーさんが出るまでもなく
僕がやれたら良かったのですが
僕は少し写りこむので居ないわけにはいかなかったのです。
映画に対する情熱。
圧巻は最終日に強烈な場面があるのですが
長くなり過ぎたので続きは後ほど!
ちなみにジャッキーさんのオフィシャルサイトにも
撮影模様の画像がアップされてますので
そちらも覗いて見て下さい。
Jacky Woo Official Website
押忍!